ランチア・デルタ・エボIIのタイミング・ベルト交換は早めが吉な理由もあります
レッドポイントの赤座です。
お預り中のデルタの作業にようやく着手です。
急を要さない作業は先送りになりがちですが、進める事ができました。
タイミングベルト交換・ウォータポンプ交換の前に、冷却水をフラッシングし濃度を薄め
その後バキューム回収を行い、作業の開始です。
冷却水を事前に回収しておく事で、作業中にクーラントの流れ出る量を最小限に抑えられる為
効率が上がります。また、作業場を汚さない点も嬉しいポイントです。
クーラントチェンジャを使い、回収するクーラントの色と、洗浄用水(透明)の色の差が無くなる
位まで洗浄を繰り返します。
既存クーラントの濃度チェックも大切なポイントです。
デルタ、色気を更に増してきた気がします。
この頃の車、面白いです。無茶していますもん。
ただし、整備性の悪さはなかなかです。
デルタに乗られている方のほとんどは、距離を走ったからタイミングベルトを交換する。
というケースはほぼ皆無です。
経過年数で交換します。
現代の車とは異なり、ベルトの形状・幅・材質・張力のどれをとっても長持ちしない
構造ですので、早目の交換サイクルがベストです。
グツグツに詰まったエンジンルーム内ですので、作業性は悪いです。
特にウォータポンプは背丈のある部品ですので、取り出してくるにはエンジンの角度を
変えたりと知恵の輪要素が必要です。
デルタの作業を進めると、いつも思わされるのが最近の車の整備性の良さです。
新しくなればなる程に、効率的に作られているので、その進化に合わせて整備性の悪さが
際立ってきてしまいます。