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劣化した樹脂バンパーを塗っていないかのように 塗装で素材のツヤ消し感を再現!

 

羽鳥鈑金塗装工業所の羽鳥です。

先日ご紹介した、ルノー・サンク・アルピーヌの経年劣化した樹脂バンパーの復元作業の続きになります。

まずはボロ隠しに表面に吹かれていた塗料を地道に落としましたが、塗装の前にも清掃と脱脂を繰り返します。
キレイな塗装は1にも2にも清掃からなのです。

 

 

まずは塗料の密着性をよくするために、プライマーを塗布します。塗装ムラのように見えるのは
このバンパー本来の樹脂の色です。

 

まずは黒で塗装。数回に分けて塗っていきます。塗って乾かして塗装を乗せ、乾かし塗装…を繰り返します。
均等にムラなく黒の色つけが終わったところでしばし乾燥。
この時点では黒の半ツヤ状態に見えます。重厚感がなく、この質感でお客様に引き渡したら「???」
となること間違いナシです。でも、このような仕上げで補修された素地バンパー、よく見かけますよね〜

黒が乾いたところで、これからが本番です!
ツヤを落として仕上げに入るのです。

 

 

 
当初、60%くらいツヤ消しの調合で塗り始めたら…ツヤ感がイマイチ。
このまま作業を進めたら「このバンパーの質感ではなくなる」と察知し、
ツヤ引け感を出す方向性でフラットベース(ツヤ消し剤)を追加…
…なかなかの質感に仕上がりました。

ツヤ消しは塗装後にツヤを出す補正はできますが、ツヤが出ているツヤ消しの「ツヤを落とす」ことは困難。
そこを十二分に承知して塗装を進めるのであります。塗装は本当に奥が深いですね。

今回は後々のことを考え、コッテリとツヤ消しではなく、ツヤ消し感を落とし気味で仕上げました。
さて、その仕上がりをお客様にご確認いただいたところ「そうそう、この質感!」とのご感想。
「無塗装バンパーを塗って直したクルマを多く見るけど、ほとんどが『いかにも塗った感』があるけど、
この質感はイイ感じですね!」と大変喜んでいただきました。

お客様に修理箇所をご確認いただき、納車・納品できるまでは実に緊張しますが、
喜んでいただけると、ホント嬉しいですね。

羽鳥鈑金塗装工業所

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