アルファ・ロメオ156 インジェクタークリーニングが重要な訳
レッドポイントの赤座です。
インジェクタノズルの単体試験~超音波洗浄~噴霧量の測定などを行いました。
車両はアルファロメオ156 2.5L V6 エンジンのアイドリングの状態が気になり、その流れでの作業です。
インジェクタノズルの点検・洗浄・試験などは専用の設備が必要となります。
気になることが数値化出来たり、スプレーパターンが目視確認できるというのは整備を進める中での行き詰まりを解消出来るので、私たちの作業の中で非常に役立つ設備の一つです。
点検作業の中で、最終チェックとして行う事が噴霧量の測定です。
超音波洗浄 前後の噴霧量を比較することで、回復率が確認出来ます。
洗浄前の噴霧量の測定結果です。
1cyl.:105ml
2cyl.:106ml
3cyl.:105ml
4cyl.:103ml
5cyl.:105ml
6cyl.:106ml
続いて、洗浄後の測定結果です。
1cyl.:110ml
2cyl.:108ml
3cyl.:108ml
4cyl.:106ml
5cyl.:107ml
6cyl.:108ml
「数値化するとよく分かるのが、1mlって意外に多いんですよ。」
洗浄後、全体的に噴射量が増えた事がよく分かります。
噴射圧・通電時間・パルスに対して、ノズルは素直に噴霧します。
通路や、バルブ開閉機構に汚れがあれば、噴射量は減ってしまいます。
ECUが指示した噴射時間に対して、狙い通りの噴霧を実現出来なければ燃調が薄くなります。
薄い場合は、空燃費補正が入りますが、常に補正状態が続きますので宜しくはありません。
車の健康状態を診断するのには様々なツールも必要になりますね。
当社では、ASNUというブランドのツールを用いて当作業を行っています。
残念ながら、これ単体の作業というのはお受けしていませんが、セットメニューとしては設定しています。
そのメニューが STAGE3メンテナンス→http://www.redpoint.co.jp/maintenance/setmenu/stage3.html
ぜひお試しあれ。
(車種と、装着ノズルによってはノズルを施工不可能な場合もあります)