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カラダの中も痛んでいる? 廃棄するショックを分解してみると・・・

羽鳥鈑金塗装工業所の羽鳥です。
クルマの乗り心地を左右する部品、ショックアブソーバー。
その部品の筒の中には「オイル」が入っていて、その油圧により
路面から伝わる振動を抑えている。そのオイルはクルマが走行し、
ショックアブソーバーが動く度に、その内部を行ったり来たりするわけで、
使っても使わなくてももちろん劣化していきます。

とはいえ、普通のクルマではショックアブソーバーのオイルなんて
交換しないので、どんな風に劣化しているのかは見たことないでしょう?
 
 



ここに10万キロ近く走ったクルマのショックアブソーバーがあります。
交換で取り外して、外したショックは分解。中のオイルを抜いてから
産業廃棄物として処理を行います。
 



で、これが抜き取られたオイル。元々は透明もしくはわずかに着色された色
・・・のはずなんですが、カフェオレのように茶色く濁った色になっています。
 
このオイルが、今回の実験材料。
これを数日、放置してみました。
 
 



そして、数日後。
ただ単に、真っ黒に汚れたオイル、といった風体ですが・・・
 



オイルの上澄みを取り除くと
 




その下から乳白色の物体が・・・そう、水分です。
 



抜き取った直後は、撹拌されてコーヒー牛乳色だったオイルが
 



静かに置いておくと、油と水の二層になる。

ショックアブソーバーは消耗品ですが、普通に乗っていればあまり交換はしません。
徐々に劣化するので、へたっていることに気付きにくい部品でもあります。

でも、新車から10年も乗ったものは、新車と比べると相当に劣化しているはず。
当然、乗り心地も全く違うのですが、見た目からはわからない。

見た目からは内部の状態まで判断が付きにくいショックアブソーバーですが、
その内部ではこんな劣化が起こっていたんですね。当然ながら新品のショックには
水なんて入っていませんよ。・・・あな恐ろしや劣化。

徐々に劣化していく物なので、特に毎日乗っていると徐々に進行していく劣化に
カラダが慣らされ、どれほど悪くなっているのか気付かないのですが、
いざ新品に交換してみると「こんなに乗り心地がよくなるものなのか!」と目からウロコ。

人間もたまに健康診断を受けてみると、カラダの中の傷みや病気が発見されたりします。
愛車に長く乗り続けて、これからもとお考えの方は、一度は気にしてみるべき部品ではないかと思います。

羽鳥鈑金塗装工業所

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