こんにちは、アーリングのりょうすけです。
ふつーな顔して車検整備中なのは、今や世の中では見かけない、
初代のフォルクスワーゲン・シロッコ。弊社では割と日常的に見られます。

70年代生まれのこのクルマ達は、さすがに「今回の車検はオイルとワイパーを交換するぐらいで･･･」
なんてラクはさせてくれません！

案の定、水廻りのホースが経年劣化でヤバい感じに･･･
これもサクッと新品部品に交換！ できれば何ということはないのですが、
当然のようにメーカー欠品！
　

でも、ココが治らなきゃ、車検も受からなければ、そもそもこのクルマも走れない。
純正社外を含めて部品を探す間、このクルマを走らせ続ける必要があります。

そこで、ホースのダメなところをバッサリ切り落として、スチールパイプでバイパスします。
部品がなければ作ってでもなんとかするのがモットーなので。
　

しかしながら、ウォーターホースと金属パイプを繋ぐ場合、
単にホースバンドで締めただけではスッポ抜けて大惨事になるので、
パイプに溶接で突起を作って引っかかりを作っておいて、万一抜けそうになったときにも
完全に抜けきらないように細工を行います。
これで機能的にはしばらく保つので、その間に部品を探すことにします。
　

そしてこちらは通称FCSリレー。
北米仕様などの輸入車ではウインカーが車幅灯を兼用しているものが多く、
そのままの点灯パターンでは日本の法規に適合しないため、このリレーを使用して
ウインカー点灯時に車幅灯を消灯するような制御を行います。

使用されていたのは日本のスタンレー製でしたが、経年劣化で正常に動作しなくなっていました。
さすがに交換しないと車検に通らないのですが、困ったことにすでに生産終了。
同等の機能のノーブランド品などもありますが、耐久性や信頼性などで疑問もあり、
悩ましいところです。