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VWゴルフ3 GTI シフトリンケージ交換 オーナーが自分で応急処置しての入庫 部品も自らストック!


こんにちは、アーリングのりょうすけです。
もはや街中で見かけることも稀なゴルフ3 GTI。
昔は街を走っていたら必ずすれ違ったゴルフ3・・・
ものすごく売れた一台ですが、自分の中では壊れる台数もものすごい!
そんな負の印象がある一台でもありますね。

でも、しっかりメンテし、愛情を注ぎ込めばまだ乗れるクルマです。
でも外装パーツなどはほぼ皆無と言えるレベルで・・・
当てたコスッたとなると、パーツ探しに憂鬱にさせられる困ったちゃん・・・

そんなゴルフ3ですが、今回交換した部品はお客様の持ち込みで
思わず「よくそのパーツ探してきましたね!」って褒めちゃった。


シフトレバー付け根のブッシュ!
まだ正規モノが残っていること自体に衝撃を覚えました。
 
この部品、コラードG60(E-50PG型)のMTとほぼ同じで
よく壊れてバックとローギアが同時に入るという致命的なトラブルを起こします。


こんな感じでバラバラに・・・
シフトボックスの真下にデッカい触媒があり、熱でブッシュが硬化して
経年劣化でぶっ壊れる・・・といえば聞こえはいいが、
正直、『腐って朽ちた』の方が合ってる無残さ!
 
シフト周りはセンターコンソールを外さなければ脱着できず、
そうなるとプラスチック部品を破壊しながら作業を推し進めるという、
自らのメンタルとの戦い!


どんなに丁寧に作業しても、『バキ! ボキ! ポロ・・・』
『壊れたら直す!』のこれ一択で、気にせず進めます。
コレ折らないで作業できるヒトはもはや神です(笑)
 


そんな愚痴よりなにより、このクルマのオーナーのスゴさよ!
ブッシュが砕けてブラブラのシフトリンクを自分で針金で固定して、
なんとか自走で来店するという・・・さすがにウチの顧客と感心させられる対応力です。
しかもちゃんとバックギアまで考慮して応急処置しているという・・・
そういう方だから今なお乗り続けられているということでしょう。
そんな心意気には全力で応えなければ!
 


とまぁ、すでにシフトボックスが外れてますけど、
作業自体全く優しくなく、センターパイプと触媒、遮熱板などをバラして
ようやくシフトボックスが外せます。

ここはゴルフ2時代から何も変わっておらず、さらにはゴルフ3からは
シフトケーブルが2本になるので、部品代も2倍になるという二重苦みたいなクルマです。


熱がかかる場所なので、エキゾーストのクランプのネジ山も消滅・・・折って外す・・・
さらに遮熱板もブランブラン・・・カタカタと共鳴するし、溶接部からは排気漏れ
かなりの確率で追加作業が発生しますね。
 


やっと外れたシフトボックス。
ここからバラバラにしていかないとブッシュの交換ができません。


基本的にここのブッシュは3点セットでの交換が必須となります。
なんとエンド側の1個はすでにお客様が自分で交換を済ませていました!
すばらしい!!
 


そして交換作業完了!
実に10数年ぶりにシフトボックスを割る作業をしました。
あとは戻していくだけです。
 
その前に


エキゾーストパイプの排気漏れも溶接で補修〜

これでシフトもサクサク、排気漏れや遮熱板の共振音もオサラバと
気持ちよく乗っていただけるようになりました。
ぶっちゃけ、ちょい旧いクルマは面倒を見てくれる整備工場を見つけることも大事ですが、
オーナーご本人の「このクルマに乗り続けるぜ」という覚悟と
いざというときにとりあえずなんとかできるだけの対応力が必須ですね。

R-ing.TCR(アーリング)

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