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板金塗装屋の当社へ「ピアッツァのエンジンの調子が悪くて・・・」 直らなかったらゴメンナサイ そして一ヶ月


こんにちは、羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです。
新規で当社をご利用のJR120型いすゞ・ピアッツァのお客様。
そもそもは1本の電話からでした。

お客様:「初めてご連絡させていただきました。いすゞのピアッツァなんですけど・・・
エンジンの調子が悪いので見ていただきたく・・・」
わたし:「ありがとうございます。ですが、ウチは板金塗装がメインでして、
重症なエンジン整備は手に負えないかもしれませんよ」
お客様:「以前に御社のブログで書かれていたのと似た症状でして・・・」
わたし:「はぁ・・・」

この時点ではできるならお断りしたい案件だな・・・どうしようかな・・・
この手の修理は完全復帰できる可能性が低いので。
しかしながら、お客様がこのクルマの主治医として頼っているメカニックさんが
病気で入院してしまい、行き所がなくなってしまったとのこと。
そこで、当社は板金塗装がメインで重症なエンジン修理は手に負えないこと、
私が診られる範囲を超えていてダメだった場合はゴメンナサイ、
イレギュラーな作業のため納期がかかる可能性があることなどを
ご了承いただいた上でお預かりすることになりました。

そしてその週末に、保険のレッカーサービスで入庫となりました。
そのピアッツァは、主治医さんの工場の他のメカニックさんの手で、
なんとかエンジンがかかる状態にはしてもらっていたのですが、
自走は無理な状態でした。


こちらのピアッツァ、当社としては今までどのような整備を受け、
どんなことがあったのかも分からないというクルマ。
以前の工場では「もうこのクルマの事が分かる者がウチにはいない」と言われ、
とりあえず動く状態にはしてもらうもまたすぐに調子が悪くなり、
ご自分でもいろいろ手を尽くしたそうですが今ひとつで困られていたそうです。
そんなときにたどり着いたのが当社のブログの過去記事だったそうです。
クルマもお客様もこの時がお初の顔合わせとなりますので、
今一度念を押してからクルマをお預かりしました。

しかしまぁ、「直らなかったらゴメンナサイ」って我ながら無責任な話ですね。
責任ある仕事をする工場ならば「今、忙しいのでできません」とお断りするのが正解だろう。
いくら頼ってこられようが、情にほだされて預かるってどうなのよ?
これが「塗装して」とか「板金して」という話ならば、板金塗装職人として
「こうすべき」、「こうするのがキレイに直す近道ですよ」と的確に答えられます。
しかし、メカニックとしての私の知識経験は正直なところ浅いので、そこまでは言い切れません。
ただ、『今、自分ができること』を正直にお客様にお話しすることが私のモットーです。
でも、取り方によっては「自信ないの?」「言い逃れかよ」とも取られかねないですね。
だから多くの整備工場では、こういった専門外の『ややこしい』仕事はうけないものです。
今回は、実際にお客様と顔を合わせて、その『距離感と間合い』が一致したから
私はお預かりすることにしました。そんなことしちゃって、果たして吉と出るか、凶と出るか?

なんて感じで預かってみたものの、作業開始できるチャンスを伺いながらも
結局、約一ヶ月ほどタイミングを逃し、ようやく作業開始となりました。

続く

羽鳥鈑金塗装工業所

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