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「診てみないとわからない」地雷ショップ? の我が社がピアッツァを直せるのか?

こんにちは、羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです。
エンジン不調のいすゞピアッツァ修理の続きになります。

その前に、先日ツイッターで「クラシックカーを修理に出す際に、
故障に関する症状を店に説明してもおおよその故障箇所や見積もり、
修理期間などを答えてもらえず『みてみないとわからない』と
答えてくる店は地雷率高め」といった内容のツイートを見かけました。

いやいや、コレってまさに我が社じゃん?
「診てみないとわからない」 これは私がよく使う言葉。

件のツイートは続いてこうあった。
「経験上、そのカテゴリーを得意としないであろう店ほど
『みてみないとわからない』と応える傾向がある。普段よりその手のクルマを
膨大にこなしている老舗ほど、故障箇所や原因にもある程度の見当が付き、
部品に関する流通状況も把握しているため、具体的な提案をできる」

こりゃ、クルマの預かりから作業にあたるまで、まさに我が社「地雷率高め」ですな。
でも、店側にもお客様側にもそれぞれ事情や都合もあるわけで、
結局のところお互い人間です。間合いや距離感あってのお付き合いなのです。
その辺が上手でない方は、方々でトラブルを起こされたりするようですが・・・

今回のお客様は長年頼りにされていた主治医のメカニックが体調の都合で
クルマの面倒を見てもらえなくなり・・・という事情があり、
我が社はピアッツァのエキスパートというわけでもないので、
直らなければゴメンナサイね、というところでご納得いただいておるのですが
それ故、テキトーに修理して放り投げてもよいということではありませんので
そんな地雷を本日もお客様と踏み続けて行きたいと思います。
 


さて、大きな部分の不具合の修理を終えたピアッツァ。
エンジンの状態は以前よりはましながらも、息継ぎして微妙な調子。
普通は「これでしばらく乗ってみてよ」と納車となるだろう。
しかし、とりあえず走るようにはなったものの、納車とするにはイマイチだ。

そこで、次の不具合原因を探す・・・
どうやらエンジンルーム内の各所に這い回るバキュームホースのどこかに穴が開いて
いわゆる「二次エアを吸っている」様子だ。
これは人間でいえば肺活量を計る際に、口からだけ思い切り空気を排出しなければならないのに
鼻からも出してしまい、正確な肺活量が計れない。そんな様なモノ。

エンジンも適正な場所から適正な量の空気が吸い込めないと調子が出ない。
そんな症状がうかがえる様な感じ・・・ とりあえず各所のバキュームホースを確認する。


こちらは劣化していて交換したバキュームホース。


切れてしまっていたり・・・


ヒビが入ってしまっているホース。
それにより吸気系などで空気漏れが起こっていました。
とりあえず、確認できたところのバキュームホースを交換してエンジンを始動すると
大分調子が良くなった・・・

だが、
まだ「完成しました!」と自信を持ってお渡しできる状況ではない。
他にも疑うべき部分があるはずだ・・・と思い出したのが、お預かり時に
「スパークプラグとプラグコードは交換しているので大丈夫です」というお客様の言葉。
それで私は勝手に「じゃあ点火系は問題ないだろう」と思い込んでいたのですが、


プラグを外してみると、プラグはたしかに新しいけれど
電極のギャップが適正な隙間になっておらず、これではエンジンの調子も出ないですね。


ちなみにこちらが適正な電極のギャップになります。
調べると4本ともギャップがおかしかったので、調整清掃を行い、エンジンをかけると
調子はすこぶる良し。


その他にも、こちらはエンジンの調子とは直接関係ありませんが
冷却系のバイパスバルブが傷んでいたので交換を行い、とりあえず完成。
お客様に乗ってもらって、調子を見ていただくことにしました。



今回、ピアッツァ専門店ではない我が社でこれらの部品を交換して
その後の調子はどうなったのでしょうか。
お客様は地雷を踏んだでしょうかね?

羽鳥鈑金塗装工業所

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