こんにちは、レッドポイントです。
ペラペラなクラッチディスクが現れました。
10万キロを超え、これまでクラッチ整備歴は恐らくなし
という判断でクラッチ交換をご案内させていただきました。

トランスファ付きの重いミッションを降ろし、クラッチを取り出しました。
旧ディスク：5.9mm
新ディスク：7.1mm

クラッチディスクはブレーキパッドの様に余裕はなく、1mmの消耗でスリットが消え始めます。
クラッチディスクが薄くなると、クラッチカバーのダイヤフラムが立った状態に
なってしまうため（これはメカニズムとして起きること）、
自ずとクラッチペダルが重くなってきてしまいます。
ダンパースプリングも金属疲労から折損する可能性があります。
ですのでクラッチ交換は早めに行うことが、様々な意味で安心ですね。

この際でないと交換できないクラッチレリーズフォークは、重要な交換部品のひとつです。
摩耗箇所があったり溶接組み立て箇所が折損したり、
交換するに値する損耗要素が満載です。

　
トランスミッションのアッパーマウント。
とてもグラつく状態まで消耗していました。
4輪駆動車ですので、マウントの機能損傷は、駆動力の伝達時に
FF以上に違和感を感じさせるもの。
恐らくここも過去に一度も交換されていないと想像されます。

　
ヒドくちぎれたロアマウント。
付近を塗装した痕跡のシルバー塗料が付着していました。
細かなことですが、こういう塗料の飛び散りは苦手です。
不要な部分に塗料が付着している場合、可能な限り落としたくなります。
少しの気遣いでこういうことにはならないはずですが･･･
ゴム素材にシルバー塗料が乗っているって、なんだか気持ち悪いですよね？

今回はゴムブッシュが破断していたので、新品に交換します。
ミッションマウントもロアマウントもシャキッとしますので、
駆動力の伝達に違和感を覚えなくなるはずです。

クラッチを組み替え、トランスミッションの洗浄を終え、
これより組み上げていきます。

作業はまだ始まったばかり。施工すべき内容が山積みです。
段取りよく進めていきます。