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VW コラードG60 Gラーダーのオーバーホール 初めて見た改良型


こんにちは、アーリングのりょうすけです。
水まわり総取っ替えのフォルクスワーゲン・コラードG60。

なぜかサイズの合わない新品ラジエーターをあれこれ加工して取りつけ、
つづいて取りかかるのは悪名高きGラーダー。

当時のVWが採用したスクロール式のスーパーチャージャー。
渦巻き型の羽を2つ組みあわせ、片方を円運動させることで
渦巻き外周から取り込んだ空気を圧縮しながら中心部へ送って
いって過給する仕組みのスーチャーです。


今回、インレット側のホースを外したときに気づいたのだけれど
オイル漏れ激しめ、そして何か金属が削れてモリブデン風に
なんかイヤな予感…ただ、特にブーストが落ちている雰囲気はそこまで感じなかったけども
Gラーダーのケースを割ってみたら…


内部の一番大事なところである、スクロールする羽が欠けてる!
…その前にアペックスシールがどこに行ったか謎(笑
探したけれどインタークーラーの中にもいなかったという、
まさに行方不明…

ってことでこの羽は使えないので、ストックしてあったGラーダーを
バラすことになり、同じコトを2回やるっていう悲しみしか生まない作業…


しかしサビと固着がヒドい…

いや、こっち外す方が数倍面倒くさかったりする…サビとの戦い。



が、しかし!
苦労してバラした甲斐があるというか、めっちゃ状態がイイ!
しかもベアリングが強化型になってるし!
なんかいつもの見慣れたGラーダーと何か微妙に違う。


壊れていた方は90年製のG60。違和感を感じたのは98年製でした!
初めて見た! 新しいヤツ!

恐らくはこのGラーダーが付いていたコラードの当時のオーナーが
ブローしたときに新品に交換したんだろうと思う。

すげぇ…コレ当時60万円とかで売ってたヤツだと感動。
そしてどんな中身でどんな風に改良されていたのか初めて知った!
こりゃ一部のヘンタイにはたまらない感じの興奮。



改良型はオイルシールが抜けないように細かい溝が入ってて感動。
ただ、逆にオイルシール抜くのには苦戦しました。

コレ、金かかってるなって思える一品ですね。
ああ、ココ弱いから改善してあるんだってこともわかり、いい勉強になりました。
 


しかし、今回の作業で何にムカついたかといえば、このスーパーワイドのコグベルト!
なんか曲がってる…で、修正するハメに。




オーバーホールしたGラーダーを組みつけて作業は完成。
珍しく2日もかかってしまったこの作業…
ほとんどはラジエーターの修正作業に時間を費やしましたが…


水まわりもリフレッシュして改良型Gラーダーも装着!
これでまだまだ走ることができますね。

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