クルマ漬けの毎日から

2020.12.21

クロプリー編集長は、フォルクスワーゲンの期待のEV「ID.3」に本格的に試乗しました。VW史に重要モデルとして名を残すと思われるこのEVは、どのようなクルマで、また将来への課題は何でしょうか?

【クロプリー編集長コラム】フォルクスワーゲン期待のEV「ID.3」に試乗

もくじ

VWの歴史的 3大モデル
高い満足感 しかし、まだ足りないもの

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

VWの歴史的 3大モデル

フォルクスワーゲンID.3に、ようやく本格的に試乗することができた。

純EVハッチバックのID.3は、私のお気に入りの1台になるだろう。

サイズ、スタイリング、さらに万能な性能という点で、ID.3はゴルフに匹敵する重要なモデルという第一印象を持った。

フォルクスワーゲン自体もこの点を認識しており、これまでに同社が発表した3大モデルとして、ビートル、ゴルフ、そしてこのID.3を挙げている。

高い満足感 しかし、まだ足りないもの

ID.3をどのように言い表すかは、だれに語るかによって異なる。

申し分なく洗練され、パワートレインは正確で、楽に運転できることを最優先にする人たちにとっては、ID.3は素晴らしいクルマだ。

また、このクルマは静粛性も高く、ピッチングの少ないロング・ホイールベースの乗り心地も提供する。

さらにダッシュボードには、新たな思考に基づいた、予想外の機能が数多く装備されている。この操作に親しみ、使いこなせるようなるまで、ドライバーはその数か月間を楽しむことになるだろう。

ところで、ID.3は満足感を与えてくれるクルマだが、ワクワク感はまだ足りない。

(ホットハッチを世に広めた)フォルクスワーゲンは、この先どのように「ワクワク感」という、残り半分の課題に取り組んでいくのだろうか。とても興味深い。

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