クルマ漬けの毎日から

2020.12.22

英国のミルブルック性能試験場にEVとPHEVが集合し、試乗会が開催されました。10台以上の電気駆動車に立て続けに乗ったクロプリー編集長が一番驚いたのは、BMW i3。以前とは大きく異なる印象です。

【クロプリー編集長コラム】ゼロ・エミッションの試乗会に参加 BMW i3に嬉しい驚き

もくじ

ゼロ・エミッションの試乗会 性能試験場で
進化したBMW i3

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

ゼロ・エミッションの試乗会 性能試験場で

ベッドフォードの近郊(イングランド中部)にあるミルブルック性能試験場へ久しぶりに行き、素晴らしい時間を過ごした。

ミルブルックはイギリスを代表する大きな試験場で、長年エキサイティングなロードテストが行なわれている。

この日はここで、何か月も延期されてきた「ドライブ・ゼロ」というイベントが、英国自動車製造販売協会(SMMT)の主催により開かれた。

参加する自動車ジャーナリストは、会場に集められたEVとPHEVに思う存分試乗できる。

EVとPHEVの販売台数はまだ少ないが、他のクラスよりも成長率は大きい。この状況は、この先何年も続いていくに違いない。

進化したBMW i3

この試乗会は、複数のEVをその場で比較できる絶好の機会だった。そして、10台余りのクルマに試乗後、私はいくつかの結論に達した。

ジャガーIペイスは今なお、販売されているEVのなかで最も洗練されている。プジョーe208は、血縁関係のあるヴォクスホール・コルサeよりもずっと乗り心地がよい(なぜ、ヴォクスホールはこの状況に甘んじているのだろう?)。

EVとして名高いルノー・ゾエは、すべてを考慮に入れると、結局ベストなEVだといえる。

だが、その従兄弟の日産リーフには、面白みが足りないと感じた。また、ヒュンダイ・アイオニック・エレクトリックは、効率よくスペースを確保しているという点で理想的なEVだ。

しかし、なんといっても驚いたのは、BMW i3だった。

以前、i3のいくつかのモデルに試乗して、がっかりしたことがある。

だが、今回のi3はハンドリングも加速性能も優秀で、ミルブルックの急勾配なテストコース「ヒル・ルート」を攻めるために製造されたかのように、素晴らしい走りを見せた。

それに以前は、段差を乗り越えた時の収まりが悪かったが、今回は乗り心地もまずまずよかった。嬉しい驚きだ。

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