【AUTOCAR BAZAR】オトナのチューンドホットハッチ プジョー308

公開 : 2024.05.24 20:00

・最新にして最高
・オリジナルパーツてんこ盛り
・ほぼ新車のデモカー

もくじ

若さを忘れない大人の処方箋
基本情報
店舗情報

若さを忘れない大人の処方箋

「オートプロ」からのデモカー三兄弟のラストはプジョー308アリュール。いわば素のモデルで、1.2Lのガソリンエンジンを搭載し、アピールポイントは軽さである。

デビュー当初は、各方面で同クラスのベンチマークたるフォルクスワーゲン・ゴルフと比べられ、運転の楽しさを評価されてきたモデル。

一昔前のこのクラスのクルマは、ノーマルではどこか野暮ったいスタイリングで、走り込むと足回りの完成度にも納得がいかないところがあった。まずホイールにスポーツサス、さらにはマフラーやステアリングを交換して、クルマ好きなら愛車をイジってなんぼといった、かつての時流が懐かしい読者もいるはず。パーツやデモカーを集めた雑誌なども豊富だったものだ。

しかし現代のクルマはメーカー純正でも完成度が高く、チューニングをしたらコンピューターエラーが起こるなどの問題も。もはや、チューニングという行為が楽しいものではなくなってきている。

それはプジョー308においても例外ではなく、デザインも性能も高次元でバランスが取れているだけに生半可なノウハウでモディファイすることは車を壊してしまうことになる。

筆者はサーキットユース以外の場合におけるチューニング文化は消えていってしまうのかと危惧していたのだが、プジョーを知り尽くした「オートプロ」のデモカーはそんな懸念をあっさりと吹き飛ばしてくれた。

内外装はノーマル仕様、オリジナルのダウンサスによるさりげないローダウンでツボを抑えている。リアへまわると焼き色のついたARB製のデュアルマフラーが気持ちを盛り上げる。

エンジンはデジタルスピードによるECUチューニングで130psから150psにパワーアップ、それに合わせてパッドも変更されている。

「オートプロ」の308はノーマルの完成度を一切崩すことなく、運転する楽しさや所有欲を満たしてくれる。古き良き時代のチューニングという行為の楽しさをノウハウとテクニックで現代に昇華させているのだ。

これはまさしく、若さを忘れないオトナへ向けた最高のクルマではないだろうか。

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基本情報

消費税込み総支払額

300万円

消費税込み本体価格

300万円

車検日

令和7年10月

年式

2022年

距離

0.6万km

トランスミッション

8AT

ボディカラー

オリビン・グリーン

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店舗情報

店名

オートプロ

住所

東京都足立区東和3-4-4

営業時間

10:00〜19:00(日・祝は18:00まで)

定休日

水曜日

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記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は1983年式アウトビアンキA112アバルト。丸1年かけて自分でレストアし、ついに乗られるようになった。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_

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