同じPHEV、異なる仕上がり ジープ・グランドチェロキー4xe/レネゲード4xe 藤島知子が比較試乗

公開 : 2023.06.15 11:55

同じPHEV 異なるシステム

ジープ・レネゲード4xeは、フロントに45ps/5.4kg-m、リアに128ps/25.5kg-mのモーターを搭載。1.3L直列4気筒ガソリンターボエンジンはリミテッドの場合、131ps/5500rpmと27.5kg-m/1850rpmとなる。トレイルホークは179ps/5750rpm。

レネゲードはジープ最小のPHEV。小柄ながら広々使えるパッケージと悪路走破性、低燃費で軽快な走りを両立させる仕組みが採用されている。

パワーユニットは1.3L直列4気筒ガソリンターボエンジン×6速AT、電気モーターは2基搭載されており、フロント用はエンジンとモーターを連携させて前輪を駆動。

リアに独立したモーターを備え、必要に応じて緻密に後輪を駆動させる4WDモデルになっている。

一方で、堂々とした風格のグランドチェロキーは全長4900mm(リミテッド。サミット・リザーブは、4910mm)、全幅1810mmの2列シート仕様をベースに設計されたもので、2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジン×8AT、そこに2基のモーターとバッテリーを搭載している。どちらのモデルも200Vの普通充電に対応。

ジープ・グランドチェロキー4xeは、P1モーターが63ps/5.5kg-m、P2モーターが145ps/26.0kg-mをそれぞれ湧出する。2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジンは272ps/5250rpm、40.8kg-m/3000rpmとなる。

3つの走行モードが設定されており、エンジンとモーターを連携して走る「ハイブリッドモード」、積極的にモーター走行を行う「エレクトリックモード」、エンジン走行をしながら、バッテリーを温存&チャージする「e-SAVEモード」から選べる。

さらに、減速エネルギーをバッテリーに回収する回生ブレーキの効果を最大化する「Max Regen」機能もある。

PHEVの強みを乗り手の意思で使いこなせるように配慮されているのが特徴だ。

ジープのPHEV何がある? 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    藤島知子

    Tomoko Fujishima

    クルマ関連情報を走り好き目線と女性視点を交えながら紹介。テレビ神奈川の新車情報番組「クルマでいこう!」ではお茶の間の幅広い世代に向けて魅力を発信中。2002年よりモータースポーツに参戦、2021年はKYOJO-CUPやスーパー耐久でドライバーとして奮闘。日本自動車ジャーナリスト協会会員。2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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