BMW 118d スタイル

公開 : 2016.06.14 23:50　　更新 : 2017.05.23 10:23

■「買い」か?

スポーティな仕様もちゃんと用意されている。からだが滑らないファブリックで張られたバケット・タイプのシートを備えた「スポーツ」。その上には足回りが少し固められたうえ外装もすごみを効かせる「Mスポーツ」がある。20万円の価格差でより好みに近いほうを選ぶことが出来る。いっぽう、レザーとファブリックによるコンビネーションのシートなどを持つ「スタイル」も人気が高いようだ。

後席はリムジンなみとはいかないまでも、おとなにも十分なスペースが確保されている。立体的な形状のシートはかけ心地もよい。バックレストも平板な形状でなく、見るからに “これぞBMW” という形状をしている。そのあたりも興味をもつ人の関心を惹くのである。

後輪駆動のハッチバックとは妥協の産物か、それとも理想の追求か。見るひとの価値観によって評価の方向は分かれるだろう。荷物を出来るだけたくさん運びたいひとは、BMWのラインナップの中では2シリーズ・アクティブツアラー(342万円)や同グランツアラー(368万円)を選ぶかもしれない。

ハッチバックというスタイルに価値を見出すひと、つまり都会的なコンパクトさに上質な仕上げを組み合わせたクルマを好むひとは1シリーズの美点を理解するだろう。運転する楽しさを身上とするまたとないモデルだからだ。