BMW 118d スタイル

公開 : 2016.06.14 23:50  更新 : 2017.05.23 10:23

118dの1995cc4気筒ユニットは、コモンレール式燃料噴射システムを備え、150ps(110kW)の最高出力と32.6kg-mの最大トルクを発生する。320dも基本的に同じエンジンだが、190ps(140kW)、40.8kg-mと比較するとターボチャージャーのマッピングなどにより、数値的には差がある。それでもドライブした印象はアンダーパワーとかハンドリングが退屈だとかステアリングの反応がいまひとつだとかネガティブなことは感じられない。(320dはもちろんいいクルマだけれど)118dはとてもよく出来た1台だ。うんと身軽だ。

■どんな感じ?

BMW118dがライバルのハッチバックと一線を画しているところは、ほぼ唯一の後輪駆動であることだ。全長4.3メートルていどのボディサイズだと、パワートレインをコンパクトにまとめて室内空間を広くとるパッケージングを優先する。1974年にフォルクスワーゲン・ゴルフが大ヒットを記録していらい、一般常識化してきていた。ところが1シリーズはあえて常識に挑戦した。2004年に初代が発売されていらい、後輪駆動のハッチバックという他メーカーではまずやらないであろうことを敢えて実行してきたのだ。

たしかに後席のスペースなど、同じぐらいのサイズで1シリーズよりもっと余裕を持つライバル車はある。しかし1シリーズの後席が2プラス2のように、いってみればお飾りていどかというと、そんなことはないのだ。おとな二人が座れる空間が確保されている。もっとも実用性をこのクルマを買う目的の筆頭にもってくるひとがどれだけいるかはわからない。それぐらい積極的にドライブを楽しめるクルマなのだ。

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