トヨタ・オーリス1.6アイコン

公開 : 2012.11.30 16:16  更新 : 2021.01.28 17:39

■どんなクルマ?

シャープなルックスを持つ2代目オーリスは、進歩的な豊田章男社長が要求する、より魅力的なドライビングを達成するために大きさと重量配分を見なおされたモデルだ。プラットフォームとホイールベースは先代より引き継がれたが、低いルーフラインと低められた車高によって、重心位置は低くなり、より弾力性のあるサスペンションが与えられた。

とは言え、ヘッドライニングに頭がついてしまうような心配はない。低い車高ではあるが、シートを低くするなどして、平均的なトヨタのレベルは確保されている。

そのボディ・ウェイトも50kgほど軽くなり、また、減少した正面の投影面積によって、ドラッグ係数は0.28となった。これは燃費にも役立つものだ。

燃費とハンドリングと乗り心地は改良され、前モデルで評判の悪かったセンターコンソールのデザインも一新された。

サスペンションは、フロントがマクファーソン・ストラットのままだが、リアは新たにダブル・ウィッシュボーンとなった。エンジンは128bhpの1.6リッター・ガソリンで、吸気バルブリフトを連続的に変化させるバルブマチックが装備されている。ギアボックスは6速マニュアルが組み合わせられる。

■どんな感じ?

そのスペックは魅力的に聞こえないかもしれないが、燃費の良さを目的に採用された16インチ・ホイールを履くオーリスのミッド・レンジの走りはなかなか気持ち良い。乗り心地は気持ち良いほど素直で、固められたボディも満足できる効果を与えている。

先代オーリスのコーナリング・パフォーマンスは褒められたものではなかったが、この新しいオーリスの電動パワー・ステアリングは正確で安定している。回転を上げても、防音対策がしっかりしているので、ロード・ノイズは聞こえる程度だ。ドア・ウインドーまわりの小さな震えは気になるが、総じてオーリスは穏やかな高速クルージングを行えるクルマだ。

しかし、そのキャビンは、ドライブしていて気持ち良いものではない。ダッシュボードのデザインがうるさい割に、活気が感じられないのだ。ここはドライバーにとって実際一番気なる部分なのだが、マルチメディア・システムは安っぽい非対称のプラスチックで縁取りしたパネルにビルトインされている上に、安っぽい彫刻のされたソフトなプラスティックで構成されたダッシュボードは、その金額に見合うような出来ではないのだ。

■「買い」か?

フォルクスワーゲン・ゴルフのMk6がこのクルマのベンチマークだった。しかし、このオーリスからはそれが感じられないのだ。リファインされ、機敏さ、便利さを備え、そして安いランニング・コストを持つモデルである故に、残念でならない。疑う余地なく、オーリスは良いクルマだ。だた、フォルクスワーゲンに及ばないのも事実だ。

(リチャード・ブレムナー)

トヨタ・オーリス1.6アイコン

価格 17,495ポンド(231万円)
最高速度 200km/h
0-100km/h加速 10.0秒
燃費 18.5km/l
CO2排出量 138g/km
乾燥重量 1270kg
エンジン 直列4気筒1598cc
最高出力 128bhp/6400rpm
最大トルク 16.3kg-m/4400rpm
ギアボックス 6速マニュアル

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