伊豆オーシャン&マウンテンラリー Le TOUR de IZU
2017.04.22-23
熱海ヒストリカG.Pの中のイベントとして2015年に行われた1デイ・ラリーが、2日間のヒストリックカー・ラリーとして新たに「伊豆オーシャン&マウンテンラリー ツール・ド・伊豆」として開催されました。
「日本のモナコ」と称される熱海を舞台に世界の名車や旧車が集うイベントとして人気の『熱海ヒストリカG.P.』。そのイベント内で2015年に実施された1デイ・ラリーが2日間の本格的なヒストリックカー・ラリーとして帰ってきた。その名も『伊豆オーシャン&マウンテンラリー Le TOUR de IZU』。その名の通り、熱海から下田を巡り、伊豆半島を走り抜けるレギュラリティラン形式の本格的な公道ラリーだ。今回筆者はその第1日目、熱海から下田までのルートにお邪魔した。
旧くは1930年型のラリーABCから最新は2016年型のアルファ4Cまで、42台の名車が集合した今回のツール・ド・伊豆。雨粒は降ってこないまでも少し曇り気味の空模様の中、スタート地点の熱海・長浜海浜公園は早朝から競技に参加するヒストリックカーとギャラリーで賑わっていた。
1日目のルートは熱海から伊豆スカイライン山伏峠を経て道の駅・伊豆のへそ、伊豆市役所・中伊豆支所のチェックポイントを通り、国士峠の林道を抜け道の駅・天城超えを経て河津七滝観光センターで昼食、道の駅・開国下田みなとをゴールとする、山道主体のコースとなる。一方、2日目は下田から西海岸沿いを巡って熱海に戻ってくるという、伊豆半島の魅力を堪能できるルートが設定されている。1日目の競技区間を走りきった後はまどが浜海遊公園で開催されている姉妹イベント『下田ヒストリカG.P.2017』に合流、車両を展示した。また、2日目はゴールとなる熱海の長浜海浜公園で『熱海ヒストリカG.P.2017 SPRING MEETING』を開催、帰って来る一行を迎える。
ルート各所に設定されているチェックポイントでは地域の名産品もプレゼントされるなど、伊豆の良さを再認識できる工夫がなされたツール・ド・伊豆。今や一般市民からの認知度も高い熱海ヒストリカと同様に、地域に根ざしたイベントへ成長していくことが願われる。
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2015年秋の1デイラリーに端を発し、今回は2デイのイベントとなった。
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スタート地点の熱海・長浜海浜公園に集まった42台のエントラントたち。
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8時半に開会式とドライバーズ・ブリーフィングが行われた。
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本ラリーを主催するオートモービル・クラブ・ジャパンの是枝正美会長。
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本イベントを後援する熱海市からは市長の齊藤栄氏も応援に駆けつけた。
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ラリーイベントを統括する競技委員長の根元 純氏によるブリーフィング。
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イベントに参加する全車両は、すべてスタート前に競技車検を受け、灯火類や安全装備を確認が行われた。
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万一の際のサポートカーとしてクレヨンオートサービスの積載車もイベントに随行した。
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#001 1964年型 ボルボ122S
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#002 1963年型 トライアンフTR4
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#003 1961年型 アルファ・ロメオ・スパイダー・トゥーリング
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#005 1952年型 MG TD
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#006 1955年型 シボレー・ベルエア210
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#007 1998年型 ニッサン・シルビア K’sコンバーチブル
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#008 1959年型 モーリス・マイナー トラベラー
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#009 1968年型 ポルシェ911S
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#010 1968年型 フォルクスワーゲン・カルマンギア
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#011 フィアット 850スポルト・クーペ
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#013 1980年型 フィアット X1/9
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#014 1966年型 フィアット 850スパイダー
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#015 1959年型 MG A 1600
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#016 1930年型 ラリー ABC
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#017 1967年型 日野コンテッサ・クーペ
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#018 1972年型 アウトビアンキ A112
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#019 1977年型 フィアット X1/9
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#021 1985年型 アルファ・ロメオ・アルファスッド・スプリント
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#022 1956年型 フォード・サンダーバード
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#024 1967年型 BMW 1600Ti
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#025 2016年型 アルファ・ロメオ 4C
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#026 1959年型 アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スプリント
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#027 1968年型 アルファ・ロメオ 1750GTV
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#028 1969年型 フィアット 500
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#029 1964年型 アルファ・ロメオ・スパイダー・トゥーリング
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#030 1973年型 ポルシェ 911E
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#031 1966年型 トライアンフ TR4A IRS
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#032 1970年型 メルセデス・ベンツ 280SEクーペ
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#033 1965年型 ポルシェ 356C
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#034 1967年型 シボレー・コルベット
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#035 1986年型 BMW 320i
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#036 1964年型 オースチン・ヒーレー 3000 Mk-III
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#037 1951年型 MG TD
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#038 1985年型 フェラーリ 308 GTS QV
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#039 1960年型 MG A
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#040 2005年型 BMW MINI
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#041 1989年型 アルファ・ロメオ・スパイダー
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#043 2009年型 アバルト 500
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#044 1965年型 MG B
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#045 1956年型 MG Aロードスター
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セレモニアルスタートの後、最初の競技区間であるPC(パスコントロール)競技で足慣らし。
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1日目最初のチェックポイント、伊豆の国市『道の駅・伊豆のへそ』に到着した一行。
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各チェックポイントでは参加者たちにスタンプと共に土地の名産品やプレゼントも贈呈される。
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続いてのチェックポイントは『伊豆市役所・中伊豆支所』。ここでは豆乳ケーキがプレゼントされた。
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本日2回目のPC競技に挑むトゥルッコ橋本代表。ローカル・プライベーター風A112がシブい!
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県道59号を通り、筏場のわさび田を横目に国士峠への雰囲気ある情景が広がる林道に入っていく。
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心地よい木漏れ日の中を駆け抜けていくビッグヒーレーは、ブレスの加藤代表がドライブ。
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薄暗い林道を駆け抜けるメルセデス280SEとフェラーリ308。映画のワンシーンのようだ。
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道の駅・天城超えを経由して『河津七滝観光センター』に到着。「泣かせ隊食堂」にて昼食休憩が取られた。
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1日目のゴールとなったのは『道の駅・開国下田みなと』。1854年にペリーの黒船が来航した土地だ。
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黒船を再現した観光船、サスケハナ号は伊豆クルーズを楽しむことができる。ゴールはこの船着場のすぐ隣だ。
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次々にゴールインするラリー参加車両たち。偶然居合わせた観光客もヒストリックカーの一団に驚いていた。
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下田みなとでゴールした各車は道の駅の中を通り抜け、本日最後となるPC競技区間へ向かう。
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下田ドック跡地に集結した名車たち。広大な駐車場を封鎖してスラローム・スタイルのPC競技が行われる。
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パイロンが置かれたスラローム・コースを念入りに確認する、ガレージツインカムの平野代表。
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港の風景をバックにスラローム・コースを走る競技参加車両。スムーズな走りとスピードコントロールがキモだ。
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ラリー車らしい姿勢でパイロンをクリアするのはオートメディック田中代表ドライブのBMW1600Ti。
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切り返しを強いられるマシン続出のタイトなターンを一発でクリアするサンダーバード。お見事!
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愛車の車両感覚とコ・ドライバーとのコンビネーションが試されるPC競技のゴール。コンマ単位での戦いだ。
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本日の全競技区間を走り終えたヒストリックカーたち。無事に1日目を走り終え、まどが浜海遊公園へ。
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一日の最後は姉妹イベント『下田ヒストリカG.P.2017』会場へ合流。参加した車両を展示した。