カングー競合、プジョー・リフター撮影 内装/サイズ/荷室 ファーストエディション発売

公開 : 2019.10.19 20:10  更新 : 2021.10.11 09:25

「プジョー・リフター」が日本導入。仏車ファン待望の1台です。カングーが独占するカテゴリーの新たな選択肢。実車を撮影してきました。

リフター日本導入 サイズは?

text&photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)

今では1つのカテゴリーとして確立したマルチ・パーパス・ビークル(MPV)に、新たな選択肢が加わった。プジョー・リフターだ。

ミニバンとSUVとワゴンの魅力をクロスオーバーさせた、全く新しいトールワゴンである。2018年のジュネーブ・ショーでデビュー以来、数多くの問い合わせがあったことから日本導入が決まったという。

プジョー・リフター(欧州仕様車)
プジョー・リフター(欧州仕様車)

2020年第3四半期の導入に先駆け、リフター・デビューエディションが、日本市場に用意される。東京都内で開かれている「プジョーショー2019 -アンボーリング・ザ・フューチャー」で、欧州仕様のリフターの実車を撮影してきたのでご紹介しよう。

リフターの3サイズ(欧州仕様値)は全長4403mm×全幅1848mm×全高1878mmで、リアドアはスライド式、バックドアは1枚の跳ね上げタイプで、降雨時の使い勝手はこちらが勝る。そしてリア・オープニング・ガラスハッチも備わり様々なシーンに対応できるのが特徴だ。

バッグ・イン・ルーフとは

インテリアはプジョーのスタンダードとなったiコクピットを採用し、ダッシュ中央には10インチのインフォテイメント・システムが備わる。

人気装備のマルチ・パノラミック・ルーフは電動サンシェード付きで、その中央には「バッグ・イン・ルーフ」と名付けられた収納スペースを用意。

半透明のアーチが「バッグ・イン・ルーフ」。上部からものを載せられる。
半透明のアーチが「バッグ・イン・ルーフ」。上部からものを載せられる。

さらに後席後方の天井部分には60Lの容量を誇す「リア・シーリング・ボックス」を装備。リアゲート側からのアクセスもできる優れモノだ。このほか車内には数多くの収納スペースが確保され、使い勝手の良さが魅力だ。

リア・ラゲッジスペースは5人乗車時で奥行が1.0mあり容量は597L、2名乗車時で1.88mに延長され2126Lを確保した。プジョーのラインナップでこれまで最大容積1862Lを誇った5008を上回る。

ラゲッジ・トレイは高さを2段階に変えられ、積み荷や使い方に合わせフレキシブルに対応する。

1.5Lディーゼル・ターボ

リフターのノーズに収まるのは130psを発揮する4気筒ディーゼル・ターボで、電子制御8速ATが組み合わせられる。

オールラウンドに使われることに対応してアドバンスド・グリップ・コントロールを採用。ノーマルに加えスノー、サンド、マッド、ESCオフの各モードが設定でき、あらゆる路面状況に対応する。

プジョー・リフター(欧州仕様車)
プジョー・リフター(欧州仕様車)

プジョー・リフターの日本導入を記念して、初回発売分「デビュー・エディション」が、10月19日よりオンライン予約で販売されている。

マルチ・パノラミック・ルーフとアドバンスド・グリップ・コントロール、アクティブ・クルーズ・コントロールを標準装備する特別仕様車で、価格は336万円(税込み)。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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