【最もエキサイティングなFF】ルノー・メガーヌR.S.トロフィーへ試乗 フェイスリフト 後編

公開 : 2021.01.31 12:25  更新 : 2021.03.05 21:34

エキサイティングなルノー・メガーヌR.S.がマイナーチェンジ。インテリアが主要な変更点ですが、MTは不採用に。英国編集部が評価しました。

もくじ

路面変化に敏感なハンドリング
MTが選べなくなったという事実
条件が整えば最もエキサイティングなFF
ルノー・メガーヌR.S.トロフィー(英国仕様)のスペック

路面変化に敏感なハンドリング

text:Matt SaundeR.S.(マット・ソーンダース)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
フェイスリフト後でも、ルノー・メガーヌR.S.トロフィーは常に活気にあふれている。一方でハンドリングは、路面の起伏やカント、うねりなどに敏感だ。

理想的なコンディションではなくなると、シャシーは路面変化にダイレクトに反応。高い速度域ではその対応に忙しく、車線内へクルマを維持することに意識が奪われてしまいそうだ。

ルノー・メガーヌR.S.トロフィー(英国仕様)
ルノー・メガーヌR.S.トロフィー(英国仕様)

濡れた路面では、運転に没入している場面で急な挙動変化が生じ、クルマが乱れだすことも。タイヤのグリップ力は高く、すぐに回復はできる。湿っていたり視界が霞んでいる場合は、電子制御のESCはオンのままの方が良い。

シャシー構成やチューニングは、とても合理性が高い。メガーヌR.S.トロフィーのエネルギッシュさには、好きにならずにいられない。サーキットなら、もっと走りを楽しめるに違いない。

四輪操舵システムは積極的な設定が与えられ、ドライバーの気持ちに良く応えてくれる。ターンイン時やコーナー頂点付近では、優れた横方向のグリップが得られ、そのままコーナー出口での有効なトラクションへ結び付けられる。

同時にコーナー出口では、丁寧にアクセルペダルを踏み込まないとフロントタイヤが暴れてしまうこともあるだろう。幅員の狭い道での縁石などには、注意したいところ。

もちろん、昔ながらのクラッチとシフトノブで正確に操った方が、フロントタイヤをより理想的にコントロールできることは間違いない。冬場は特に。

MTが選べなくなったという事実

メガーヌR.S.トロフィーは、フェイスリフトで6速デュアルクラッチAT一択となった。だがスポーツ・モードを選べば、適切なギアをベストなタイミングで選んでくれることに気づく。

レース・モードでは、MTのようにギアがつながった感触はないものの、とてもレスポンスが良い。ほかのドライブモードでは、低い段数でパドルシフトを操作すると、反応が若干鈍く感じることがあった。

ルノー・メガーヌR.S.トロフィー(英国仕様)
ルノー・メガーヌR.S.トロフィー(英国仕様)

少なくともDレンジのまま普通に運転するのなら、何の不満もなく目的地までたどり着けるとは思う。確かにメガーヌR.S.に載っていたMTは、変速フィーリングが良いものではなかった。それでも、多くのドライバーがMTを選んでいたことは事実だ。

フェイスリフトを受け、メガーヌR.S.が得たプラスは少なくない。しかしMTが選べなくなったことで、ポジティブには感じないドライバーも多いだろう。メガーヌR.S.が以前から備えていた気になる部分も、更新されてはいない。

ルノーのデュアルクラッチATは、良くできてはいる。だが、それと同じくらい上手にMTを操れる既存モデルのオーナーなら、今所有しているMT版のメガーヌR.S.を大切に乗ってもらいたいと思う。

あるいは、メガーヌR.S.トロフィーを検討しているのなら、急がないとMT版をガレージに収めることは今後できないだろう。残りの台数は、あってもわずかなはず。

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