【固有の優れた価値】マツダ3 e-スカイアクティブ-Xへ英国試乗 道へ調和する走り

公開 : 2021.05.06 08:25

エンジンに改良を受けたマツダ3。価格はやや高めながらハンサムな容姿と心地良いハンドリングで、候補に加えたい1台だと英国編集部は評価します。

もくじ

改良を受けたスカイアクティブ-X
運転を楽しめる、このクラスでの独自性
道を問わず調和するように走る
マツダ3の固有の価値
マツダ3 e-スカイアクティブ-X GTスポーツ(英国仕様)のスペック

改良を受けたスカイアクティブ-X

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
マツダのハンサムなハッチバック、3がアップデートを受けた。英国では上級グレードにサンルーフが標準装備となったが、主な変更点はボンネットの内側にある。

英国仕様の場合、選べるエンジンは2種類の4気筒自然吸気ガソリン。どちらも、電圧24Vで可動するシンプルなベルト駆動のマイルド・ハイブリッドを備える。安価なスカイアクティブ-Gユニットには、気筒休止機能も備わる。

マツダ3 e-スカイアクティブ-X GTスポーツ(英国仕様)
マツダ3 e-スカイアクティブ-X GTスポーツ(英国仕様)

値段の高いスカイアクティブ-Xユニットには、幅広い技術改良が施された。主に燃費効率の向上が目的となっている。

火花点火制御圧縮着火(SPCCI)を特長とするのは従来どおりだが、新しいピストンとインテーク側のカムシャフトを採用。燃焼システムを調整し、エンジンの圧縮比をわずかに下げつつ、最高出力と最大トルクをわずかにアップしている。

燃費も改善し、CO2の排出量は5g/kmから11g/kmほど少なくなった。

英国仕様の場合、グレード展開はGTスポーツ・テックを頂点とする5段階。エントリーグレードを除き、6速MTのほかに6速ATも選択できる。また4ドアハッチバックのほかに、同じ価格で4ドアサルーンも選べる。

これまでは上級グレードで四輪駆動が選べていたが、2021年の英国ではラインナップから外れてしまった。今回試乗したのはハッチバック。上位グレードのGTスポーツで、エンジンはe-スカイアクティブ-Xだ。

運転を楽しめる、このクラスでの独自性

見た目は従来どおり美しい。それでいて走りは心地よく品がある。操縦性のまとまりも良く、反応は軽快で、ドライビング体験には感心させられる。

マツダ3はここ数世代に渡って、AUTOCARが高く評価するファミリー・ハッチバックの1つ。訴求力のあるデザインに加え、ステアリングホイールを操る味わいを感じたいドライバーも納得の、ハンドリングが組み合わされている。

マツダ3 e-スカイアクティブ-X GTスポーツ(英国仕様)
マツダ3 e-スカイアクティブ-X GTスポーツ(英国仕様)

基本的には、一般的なハッチバックではある。価格は安い側とはいえない。しかし、一般道で運転を楽しめるという、このクラスでの独自性がある。改良を受けたe-スカイアクティブ-Xエンジンも、その本質は変えていない。

以前試乗したマツダCX-30でも同様だったが、直列4気筒エンジンは全体的にマナーが良い。長距離走行など条件が良ければ、18km/L近い燃費を得ることもできる。

ターボチャージャーで過給されるエンジンのように、高速道路の追い越しでシフトダウンを不要とするような太いトルクはない。そのかわり繊細に詰められた操作系の重みと、エンジンの中回転域での滑らかさやレスポンスが、操る楽しさを与えている。

さらにスムーズで正確で、軽快に変速できる6速MTもハイライトの1つだろう。

調整を受けたハイブリッドシステムは、通常のスパークプラグでの着火と圧縮着火とが切り替わる際に生じるトルク変化を、上手にカバー。制御はとても良好だ。

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