【新型アクアの選び方】グレード/オプション どれを選ぶのが正解?

公開 : 2021.07.23 05:45  更新 : 2021.10.13 12:12

10年ぶりにフルモデルチェンジしたトヨタ・アクア。グレードとおすすめのオプションを紹介します。

買いのグレードとオプションは?

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

7月19日に2代目が登場したトヨタアクア

先代はおよそ10年ものモデルライフを誇る長寿モデルであったが、コンパクトかつ安価なハイブリッド車として最後まで一定の需要があるモデルという存在感を放ち続けていた。

フルモデルチェンジした新型アクア
フルモデルチェンジした新型アクア    トヨタ

新型となったアクアもボディサイズはわずかに全高が高くなっただけで5ナンバーサイズを死守。ルックスも初代のイメージを色濃く残す、キープコンセプトモデルとなっている。

とはいえ中身に関してはTNGAプラットフォームの採用やパワートレインの一新、そして世界初のバイポーラ型ニッケル水素電池を一部グレードに採用するなど、先代よりも大きくアップデートがなされた。

その結果、スタート価格は198万円からと、先代最終型の181.83万円から20万円弱の価格アップとなってしまっている。

しかし、新型では全グレードにLEDヘッドライトや7インチのディスプレイオーディオ(先代はオーディオレスが標準)が標準装備となり、先進安全装備である「トヨタ・セーフティ・センス」も標準で備わる(先代は最上級グレードのみ標準で他はオプション)ことを考えると、単純に値上がりしたとはいえない内容となっているのだ。

それでは、現段階で新型アクアの購入を検討する場合、どのグレード、どのオプションを選ぶのが良いのだろうか?

低価格魅力の「B」グレードは要注意

新型となったアクアのラインナップは、現在のトヨタの新型車と同じく最上級グレードとして「Z」が用意され、次いで「G」、「X」ときて、社用車などビジネスユース向けの「B」が最もロアグレードとなる。

200万円を切る「B」グレードは安価なハイブリッド車を検討しているユーザーにとっては魅力的に映るかもしれないが、先代の「L」グレードと同じくリアワイパーは備わらないし(寒冷地仕様を選択することで装着可)、リアドアのウインドウに至ってはパワーウィンドウではなく手動式となる割り切りぶり。

トヨタ・アクアのエントリーグレード「B」。低価格は魅力だが装備には割り切り感も。
トヨタ・アクアのエントリーグレード「B」。低価格は魅力だが装備には割り切り感も。    トヨタ

また駆動用バッテリーも話題のバイポーラ型ニッケル水素電池ではなく、リチウムイオン電池となるなど、見えるところも見えないところもコストカットがなされているのだ。

その上の「X」グレードであっても209万円と、「B」グレードと11万円しか違わないので、ビジネスユースとして割り切るか低グレードマニア以外は「X」グレード以上を狙う方が賢明といえるだろう。

最上級グレードの「Z」を選択すれば、他のグレードでオプションとなるBi-Beam LEDヘッドライトや10.5インチディスプレイオーディオ、アルミホイールなどが標準となり満足度は高いが、価格と装備のバランスを考えると、「Z」よりも17万円安の223万円で購入できる「G」グレードがベストバイではないだろうか。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

関連テーマ

おすすめ記事

 

トヨタ アクアの人気画像