ルノー・メガーヌ Eテック・エレクトリックへ試乗 クラスベストの予感 後編

公開 : 2021.11.17 08:26

ルノーのファミリー・ハッチバックにクロスオーバーの純EV版が間もなく登場。試作車に英国編集部が試乗しました。

回生ブレーキは3段階 ワンペダル運転も可

執筆:Vicky Parrott(ヴィッキー・パロット)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ライバルと比べて、電費効率に優れるメガーヌ Eテック・エレクトリック。開発完了間際の試乗車でも、その効率の良さは実証できた。高速道路のほか、郊外の道をスポーツ・モードに切り替えて積極的に運転もしたが、表示された電費効率は5.6km/kWh。

そのペースで、337kmは走れる計算になる。回生ブレーキの効きを強くすれば、更に距離は伸びていただろう。

ルノー・メガーヌ Eテック・エレクトリック(欧州仕様)
ルノー・メガーヌ Eテック・エレクトリック(欧州仕様)

回生ブレーキの強さには3段階があり、最も強力にするとアクセルペダルの操作だけで発進から停止までをまかなえる、ワンペダル・ドライブも可能。完全に回生ブレーキを切り、長く惰性走行させることもできる。

どの強さを選んでもメガーヌ Eテック・エレクトリックはイメージ通りに走り、すぐに慣れることができるはず。ステアリングホイールに付いたパドルで強さを切り替えられるから、操作性も良い。パドルは少しプラスティッキーではあるけれど。

一方で、回生ブレーキから摩擦ブレーキへ移行する時の感触は、まだ一貫性に欠ける印象。これからの改善に期待したいところだが、現在市販されている多くの純EVと同等の水準ではある。

最高レベルのソフトウエア仕様

インテリアを眺めてみると、テクスチャー加工されたフェイクウッドのパネルが特色を生んでいる。デザイン自体はとてもスマートだ。試乗車にはパワーシートが付いており、着座位置は少々高く感じたが、サポート性は良かった。

最新のメガーヌとして、ダッシュボード中央には縦長のタッチモニターが据えられる。システムに実装される、音声認識機能の反応も良い。グーグルマップも扱いやすいうえ、目的地に到着した時点での駆動用バッテリー残量を正確に積算してくれるのもありがたい。

ルノー・メガーヌ Eテック・エレクトリック(欧州仕様)
ルノー・メガーヌ Eテック・エレクトリック(欧州仕様)

スマートフォンと連携できる、アンドロイド・オートとアップル・カープレイにも標準で対応。このクラスでは、最高レベルのソフトウエア・パッケージだと思う。

モニターの鮮明度は一般的なもの。画面は大きいが、操作時に腕を支える場所がなく、運転しながらや長時間触れているのは難しい。テスラなら、許されることなのかもしれないが。エアコン用には実際に押せるハードボタンが残された。称賛したいところだ。

リアシート側は、身長の高い大人でも2名が快適に座れる広さがある。中央の席はフロアがフラットで足の置き場には困らないものの、高身長の場合は頭上空間が少々限定されそうだ。

純EV専用のプラットフォームを採用し、タイヤはボディの四隅に配置されるから、車内空間には余裕がある。フォルクスワーゲン・ゴルフなどと比べれば、足もとも広々と感じられるはず。

荷室容量は440L。縦方向に大きい形状だから、大型犬も問題なく乗れるだろう。リアシートの背もたれは60:40に分割して倒せ、荷室は更に広げることができる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ヴィッキー・パロット

    Vicky Parrott

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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