ポルシェ・カイエン、フェイスリフト

公開 : 2014.07.24 22:50  更新 : 2017.06.01 02:12

好調なセールスを示している第2世代のポルシェカイエンのフェイスリフトが、10月のパリ・モーターショーを前にして公開された。

この新しいカイエンには、0-100km/h加速5.9秒、最高速度243km/h、そして燃費29.4km/ℓというパフォーマンスを持ち、モーターだけでも125km/hの最高速度と35kmの航続距離を持つハイブリッド・モデル、S E-ハイブリッドも含まれる。

英国では早速10月から販売のはじまる新しいカイエンには、エクステリア・デザインの変更および、新しい燃料節約技術が盛り込まれたガソリンおよびディーゼル・エンジンが投入される。

エクステリアでは、主にフロント・エンドに変化が見られる。より大きなフロント・グリルと、新しいバンパー、そしてリデザインされたフロント・ウイングが与えられている。また、ボンネットの輪郭も微妙だが変更されている。ヘッドランプもより角ばったものとなり、トップ・モデルのターボに付けられたポルシェ・ダイナミック・ライト・システムを備えたLEDランプを備えたキセノン・ヘッドランプが前車の付けられるようになった。

また、リアのテール・ランプもヘッドランプ同様に少し角ばったものとなっている。更に、リア・バンパーも修正を受け、テールパイプと統合したデザインとなった。

インテリアでは、ポルシェ918に採用されたパドル・シフトと、新しいマルチファンクション・ステアリング・ホイールが採用された。また、リアのより輪郭のはっきりとしたシートも標準となった。

新しいシステムとしては、8速オートマティックに組み合わせられるアイドリング・システムが、より改良されたものとなった。更に、フロント・グリルにはアクティブ・エア・フラップが追加された。これは、エンジンのアイドリングを早めるととともに、エンジン・ベイに入る空気量を調整してエアロダイナミクス・ドラッグを減らすものだ。

モデルは、従来のSハイブリッドに代わるモデルとしてS E-ハイブリッドがラインナップされた。エンジンはアウディの設計による3.0ℓV6ダイレクト・インジェクションで、333ps、44.9kg-mを発揮するもの。これに新しい95psのモーターが組み合わせられる。合計のパワー、トルクは、416ps/5500rpm、60.0kg-m/1200-4000rpmだ。これは、従来のSハイブリッドに対して35ps、1.0kg-m大きい値である。このS E-ハイブリッドの燃費およびCO2排出量は、79g/km、29.4ℓ/kmで、これはSハイブリットの114g/km、17.2ℓ/kmから大きく飛躍した。

カイエンSに搭載されるエンジンは、従来のノーマル・アスピレーション4.8ℓV8から、マカン・ターボに搭載された3.6ℓV6ツイン・ターボに変更された。420ps/6000rpmのパワーと、56.0kg-mのトルクを持つエンジンで、従来のV8と比べて20ps、5.1kg-mのパワー・アップだ。0-100km/h加速は従来よりも0.5秒速い5.4秒。最高速は260km/hとなる。燃費は1.0km/ℓ向上した10.5km/ℓに、C02排出量は22g/km削減された223g/kmとなった。

カイエン・ターボは、20psパワー・アップされた520psの4.8ℓV8ターボが搭載され、トルクは5.1kg-mアップした76.5kg-mとなった。最高速度は2km/h上昇した280km/hに、0-100km/h加速は0.3秒短縮された4.4秒となる。燃費は8.9km/ℓ、CO2排出量も261g/kmと旧モデルからの向上を果たしている。

カイエン・ディーゼルの3.0ℓV6コモンレール・ディーゼルは、16ps、1.7kg-m増しの260ps、59.0kg-mとなり、最高速は220km/h、0-100km/h加速は0.3秒短縮された7.2秒となった。

カイエンSディーゼルは、4.2ℓV8コモンレール・ディーゼルを搭載するが、そのパワーは3psアップの385ps、トルクは変更ない。しかしそのピーク・トルク発生回転は、2000-2750rpmとなっている。最高速は253km/hと変化ないが、0-100km/h加速は0.4秒改善された5.3秒となる。また、燃費は12.5km/ℓ、CO2排出量は209g/kmと向上している。

なお、7月24日付けでカイエン・ターボ、S E-ハイブリット、Sの3モデルについては、日本での受注がスタートしている。価格は、ターボが17,200,000円、S E-ハイブリッドが11,550,000円、Sが11,280,000円。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ポルシェ カイエンの人気画像