フィアット・パンダ 待望の次期型、年内発表か EVクロスオーバーとして復活へ

公開 : 2023.02.28 06:05

フィアットのコンパクトクロスオーバー「パンダ」の後継EVが今年発表される可能性があります。フィアットは2車種のEV発表を控えていますが、一方はジープ・アベンジャーの兄弟車になると予想されています。

EVクロスオーバーに「パンダ」と命名か

フィアットは今年、2車種の新型EVを発売する。そのうちの1台は、「パンダ」の名称を受け継ぐ小型SUVとなる見込みだ。

この2車種の新型車は、フィアットの親会社であるステランティスが進めている大規模なEV推進の一環となる。ステランティスは欧州で、EVを現在の22車種から今年中に30車種、2024年末までには42車種に拡大する予定である。

フィアットの新型EVは、ジープ・アベンジャーの兄弟車となる可能性がある(画像は予想レンダリングCG)
フィアットの新型EVは、ジープアベンジャーの兄弟車となる可能性がある(画像は予想レンダリングCG)    AUTOCAR

ステランティスのカルロス・タバレスCEOは2022年分の決算説明会で、新型のフィアットについて触れた。

2車種の詳細は明かされなかったが、一方はポーランドの工場で新型ジープ・アベンジャー(eCMPプラットフォームを共有)とともに生産されるようだ。アベンジャーは欧州の一部地域で内燃機関でも販売されるため、フィアットの新型車はガソリン車も導入される可能性がある。

もう一方については、プントの後継と位置づけられる可能性がある。フィアットのオリバー・フランソワCEOは昨年、AUTOCARとのインタビューで今後の展望について次のように述べている。

「Bセグメントとクロスオーバーで大きな復活があるでしょう。フィアットは最も関連性の高いセグメントに戻ります。今はフィアット500Xしかありません。目標は3車種です」

英国ではパンダ、500X、ティーポの販売が終了し、現在の販売は500と 500eにほぼ依存した状態となっている。2車種の新型EV発売は、ブランド活性化につながるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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