こんにちは！ Jスクエア フロントの広田です。
今回は車検でお預かりした、K様のE92型BMW 320i クーペのご紹介です。
　
以前にABSユニット修理でご来店いただいてから
弊社で3回ほど車検をご依頼いただいております。
いつもありがとうございます。
　
　
車検でお預かりする際、その前にクルマが保安基準に適合しているかの判断、
そしてクルマの状態と使用状況を把握し、メンテナンスのお見積もりするための
受け入れ検査を実施しています。
　
いつも弊社でメンテナンスさせていただいていて
年間の走行距離もあまり伸びていないため
前回車検から、大幅に損耗している部分は見つかりませんでした。
　
しかしながら……
以前からハンドルを切るとフロント足まわりからのギシギシ音があり、
車検での検査項目とは直接関係しませんが、K様は気になっているとのことでしたので
今回、原因を究明することになりました。
　
こちらのクルマ、ローダウンスプリングが装着されていましたので
多少の異音が発生するのは不思議ではありませんが
点検したところ、スプリングとショックアブソーバーがヘタっているようでした。

右フロントのスプリングで線間密着が起こり、スプリング同士が擦れることで
ギシギシと異音が発生していました。
さらにショックの底突きの衝撃を緩衝するバンプラバーが
劣化して摩滅しているのも発見されました。

ボロボロと崩れているのがわかります。

左の白い方が新品のバンプラバーで、右が元々付いていたモノ。
破損した部分はどこかへ行ってしまったようです。
　
バンプラバーと異音の関係性は不明確でしたが、K様とご相談の上
「破損しているならば交換しましょう」ということになりました。

バンプラバーを交換後、異音の確認をします。
すると、スプリング間の確保もでき、
ハンドルを切ってもスプリングが擦れて異音がすることもなくなりました。
　
ローダウンスプリングでもともと車高が低いところに
バネとショックがヘタり、さらに車高が下がってしまい
バンプラバーで支えていたようでした。
　
長年のお悩みから解放されてよかったです！
これからもよろしくお願いいたします。