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シトロエン・プジョーの1.5HDiエンジンの問題 その2 専用オイルを開発

RS-UNOの星野です。
 
前回、シトロエン・プジョーのDV5系1.5HDIディーゼルエンジンの
問題点について、深掘りしていきます。
 
問題のエンジンが搭載されているのは2023年1月までの生産車で
それ以降は対策が行われています。
 
まず、欧州でのリコール内容ですが、DV5系エンジンで、
吸気/排気のカムを繋ぐチェーンが伸びたり、最悪は破断して
ピストンとバルブにあたり、バルブを曲げてエンジンがかからなくなる問題です。
 
これには前兆があって、エンジンから異音がしてきます。
チェーンが伸びて機械音が大きくなったり、テンショナーとチェーンの
接触部分が削れて、チェーンが暴れ出して異音が出たりするようです。
 
これらの前兆を放置していると、いずれはチェーンの伸びや
テンショナー接触面の樹脂の摩滅などで吸排気のタイミングがズレて
バルブクラッシュを引き起こします。


上の画像の『7』がチェーンで『8』がテンショナーです。
欧州で行われたリコールでは、チェーンを元の7mm幅から
より強度のある8mmに交換しています。
 
併せて吸気と排気のカムも交換するようです。
これはカムのスプロケット(ギア)が合わなくなることによります。
さらにはECUの再調整の必要もあるかもしれません。
 
基本的にはリコールは無償のはずですが、英国のサイトの情報では
費用は4000ポンド(約85万円)で、過去3回のディーラー点検の記録や
指定通りのエンジンオイルが使用されているか否かなどの条件では
ユーザーが1000ポンド(約21万円)を負担するケースもあるようです。
 
 
ここからは私見になりますが、DV5エンジンの純正オイルは
当初0W-30が指定だったものが、その後0W-20に変更されてから
問題が多発しているように感じられます。
すなわち、エンジンオイルの影響が大きいとみています。
 
2014年にEUが施行をはじめた排出ガス規制『ユーロ6』への対応のため
現在のディーゼルエンジンのオイルにはローサップオイル(Low SAPS)
が用いられています。これは『硫酸灰分』、『リン』、『硫黄』が低いオイルで、
DPF触媒の目詰まりを防ぐ目的があります。
 
また、オイルの中には摩耗を防ぐ金属系の添加剤が入っていますが、
この成分はDPFのススを取り除く『再生(燃焼)』時にも残ってしまい、
最終的には触媒を交換することになります。
 
ローサップオイルは、この金属系添加剤を減らして
触媒が詰まりにくくなっているのですが
その代償としてオイルの剪断性(HTHS粘度)の低下につながり、
その結果、テンショナーやカムチェーンの伸びや早期摩耗に
つながっているのではないでしょうか。
 
しかも、メーカーの指定するエンジンオイル交換サイクルは1万2000km。
0W-30のローサップオイルは、そもそも粘度(耐摩耗性)が低く、
さらにそれを20に下げておいて、1万2000kmも粘度が維持できるとは思えません。
それが証拠に、問題が起きてからオイルの指定粘度が5W-30に変更されています。
 
 
いま、DV5エンジン搭載車にお乗りの方ができるのは、
エンジンオイルを5W-30に交換することです。
可能であればACAE C3規格のオイルを選んでください。
そして5000〜7000kmごとに交換しましょう。
 
ウーノでは某オイルメーカーにお願いして、
このエンジン専用のオイルを開発していただきました。
現在、モニター車両でテスト中です。
 
まもなくこの専用オイルをご案内できると思います。
よろしくお願いいたします。

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