クルマ漬けの毎日から

2021.09.16

【クロプリー編集長コラム】即座に買いたいクルマ「アルピーヌA110ピュア」

もくじ

今年2台目の「最高のお気に入り」
優れた人材の結集が生む 最高傑作

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

今年2台目の「最高のお気に入り」

今週、以前運転したことのあるクルマに再試乗しているが、私の「お気に入りリスト」の最高位に加えたいと思うほど気に入っている。

そういうクルマとの出会いは、2021年になってこれで2度目である。最初はポルシェ・タイカン(世界最高のサルーン)。

そして2度目が、現在試乗しているエントリーグレードのアルピーヌA110ピュアだ(世界最高のスポーツカー)。

むろんこの小型クーペはとっくの昔に、プライア、ソーンダーズをはじめとする私の同僚たちの「お気に入り」として、その地位を確立している。だが、私にとって「お気に入り」という言葉は、特別なものを意味する。

つまり、何のためらいもなく即座に、自分のお金で買いたいと思うクルマのことなのだ。

優れた人材の結集が生む 最高傑作

アルピーヌA110とは、クリオ(日本名:ルーテシア)とメガーヌを単純に混ぜ合わせ、別のボディスタイルのクルマを6万ポンドという価格帯でつくりあげたクルマにすぎない、と考える人もいるだろう。

しかし、たとえばデザインは、このA110はオリジナルをも上回るほど素晴らしい。スペックも洗練されていて高級でありながら、シンプルで運転しやすい。

また快適な乗り心地は、もしサスペンションがあと5%硬ければ、乗り心地に影響を与えていたと思われるほど、正確に設定されている。

A110をつくり出した人たちのこうした素晴らしい仕事については、また別の機会にお伝えしたいと思う。

自動車業界の優れた人材は、時に彼らが考えていた以上に素晴らしい出来映えのクルマを誕生させることがある。A110はまさにそういうクルマなのだ。

 
 

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