クルマ漬けの毎日から

2021.07.26

ポルシェ・タイカンは、クロプリー編集長にとってこれまで試乗した数多くのクルマのなかで、文字通り「最高のクルマ」です。しかし、優秀なクルマが多い現代には、自動車ジャーナリスト特有の悩みがあります。

【クロプリー編集長コラム】ポルシェ・タイカン、これまでに運転した「最高のクルマ」

もくじ

正真正銘のベストカー
その特別感 すぐに実感

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

正真正銘のベストカー

ジャーナリストという仕事で常に存在する懸念は、物事を大袈裟に書きすぎる傾向があることだ。

自動車ジャーナリストはクルマを褒めすぎることがあり、その結果、例えばポルシェ・タイカン(価格約8万ポンドのベースモデル/コイルサスペンション)のような、本当にびっくり仰天するようなクルマがやって来ると、これまで素晴らしいと言ってきたほかのクルマよりも優れていることを、いったいどのように伝えればよいのだろうかと途方に暮れる。

これが今の私の状況だ。

タイカンに5日間試乗したところだが、これまで運転したクルマのなかで、まさに最高のクルマだと心の底から思っている。

その特別感 すぐに実感

この4ドアのEVを運転しはじめると、すぐにポルシェらしさを感じる。実際このベースモデルのタイカンは、ポルシェのなかでも最高のポルシェなのだ。

手の届く価格のポルシェともいえるが、それでもその特別感と質感は、ステアリングをどのように操作した時にも、またスイッチに触れた時にも伝わってくる。

アスファルトの窪みの上を走る時にもやはり、毎回その特別な素晴らしさを感じる。タイカンのシートは、私のような規格外の体型にも、完璧にうまく合う。

スピード感あふれる軽快なコーナリングは、たとえ車重が気になっていたとしても、そのことを完全に忘れさせてくれる。

タイカンのレスポンスは正確で、遠回りをして帰ろうと何度も私に誘いかけてくる。

その誘いに乗ることは簡単だ。大容量のバッテリーを備えたこのモデルは、1回の充電で300マイル(約480km)の走行が可能だから。

予算を理由に、タイカンを買わないという人はいるだろう。しかし、それ以外にはタイカンを買わない理由を、今の私は考えつかない。

AUTOCAR 英国版 編集長 スティーブ・クロプリー

オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。新しく独特なものなら何でも好きだが、特に最近はとてつもなくエコノミカルなクルマが好き。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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