Juju(野田樹潤)ブログ

2025.02.06

【Juju(野田樹潤)ブログ】第112話:チーム結成につながった、諦めない心

コース上に自分がいない悔しさ

昨シーズンの終盤は、日本のサーキットのことも少しずつわかってきて、戦える実感が出てきていました。ですが、そんなときに聞いたTGMグランプリ・チーム独自での参戦撤退の話にはとても驚かされました。

当初、私たちは3年計画でチームと話をしていました。そのプランが突然消滅してしまったことで、最終戦でどんな目標に向かって戦ったらよいのかもわからなくなってしまったのでした。

メカニックさん、エンジニアさんは、父の時代からお世話になっている方々が力を貸してくださいます。

シーズン終了からほどなくして、父から新チーム結成に向けた動きがあることは聞いていました。それでも年末まではそれが本当に実現するのか不安な日々を送っていました。

特に、鈴鹿サーキットで12月に開催されたSFの公式テストに参加できず、それでも鈴鹿を訪れなければならなかったときは、自分が走っていないことがとても悔しかったことを覚えています。

公式テストで走れなかったあの時の気持ちは忘れられないし、忘れちゃいけないと思っています。

昨シーズン、私は史上最年少でSFに参戦し、徐々にハイパワー、ハイダウンフォースのマシンに慣れ、日本のサーキットも理解し、本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。そんな私にとって、これまでの経験を活かせるのはやはりSFに継続参戦する以外にはないということで野田監督、村司代表とも意見が一致しました。そしてようやく、今年1月15日にSF継続参戦を発表することができたのです。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 撮影

    田中秀宣

    Hidenobu Tanaka

    写真が好きで、車が好きで、こんな仕事をやっています。
    趣味車は89年式デルタ・インテグラーレ。
 
 

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