レクサスRC F

公開 : 2014.12.12 23:50  更新 : 2017.05.29 19:24

■どんなクルマ?

BMW M4に対するレクサスの解答、それがRC Fだ。つい先日英国に入ってきたこのクルマは来年の初旬に順次デリバリーされる予定。

生粋のスポーツカーというよりもハイ-パフォーマンス・クーペであるRC Fの先祖を強いてあげるならば、2007年にデビューしたIS Fといったところだ。

ただしIS Fが4ドア・セダンであったのに対してRC Fは2ドア・クーペ。実用性よりもスタイリングを優先させた結果だ。LFAで創りあげたレクサス製スーパーカーのイメージをRC Fに落とし込んでいるともいえる。

ただしIS Fと同じエンジンを載せた単なる2ドア版と見なすのは間違っている。またGSともメカニカル・コンポーネントをほとんど共有していない。

RC Fのアンダーボディは全てがスチール製。さらに剛性を高めるために熱間プレス加工を施した超高強度鋼をロッカー・パネルやピラーに使用している。またボディ各部にも補強材が数多に与えられているのだそうだ。

自然吸気の5.0ℓ V8エンジンは同マーケットにおいて、今や稀な存在。IS Fに用いたユニットをチューンし、RC F専用のインテークやエグゾースト、インジェクションや冷却/潤滑システムを組み合わせることによって478psを発揮する。その結果レッドラインの7300rpmまで高らかに回るようになった。BMWのMディビジョン、アウディのクアトロGmbH、メルセデスのAMGを見渡してもこれほどの出力を叩き出すのは新型のツイン-ターボ版C63 AMGくらいのものである。

パドル・シフト操作のマニュアル・モード時に、フル・トルク-コンバーター・ロック-アップの2速から8速のあいだでその並外れたパワーを味わうことが可能。車両後部には標準でトルセンLSDがつく一方、それより更に賢いアクティブ・トルク-ベクトリング・リア・ディファレンシャルはオプションとなる。

後者の遊星歯車機構はファイナル・ドライブ・ユニットの各サイドにある2つのマルチ-プレート・クラッチに出力を伝達。電気式アクチュエーターとECUにより管理され、これにより後輪のそれぞれにエンジン・トルクの100%を与えることができる。1000分の1秒毎に路面表面のコンディションの変化に対応するのだそうだ。

フロントのベントもちろん見掛け倒しではなく、380mmのフロント・ブレーキにきちんと空気を送り込むためのもの。フロント・サスペンションやステアリング・システムもダイレクト感を高めるためにかなりアグレッシブな設定になっていたりと、壮観なルックスを裏切らない気合いの入りようなのである。

■どんな感じ?

£60,000(1,111万円)に及ばんとするラグジュアリー・クーペは可能なかぎりハードコアな仕立てになっていることがわかる。

ただし野蛮さでいうと最新型のC63の方がうわて。同じ価格帯であるにもかかわらずC63の方が、ガッチリと硬められており、また野蛮さでもRC Fを大きく突き放している。ダイレクトなステアリングからも、C63の方がサーキットでより楽しめると感じた。もちろんIS Fにくらべると動力性能は体感的には約2倍ほど向上しているのだが、ヨーロッパのライバル勢と比べるとあと一歩だと感じることがあるのだ。

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