フォードGT、来年末から製造開始が決定

公開 : 2015.02.14 22:10  更新 : 2017.06.01 02:11

新しいフォードGTは、フォードと30年以上にわたってレース・プログラムで協業してきたカナダのマルチマチック・モータースポーツで生産されることが決定した。フォードGTは、デトロイト・モーターショーで発表されたモデルで、来月のジュネーブ・モーターショーでヨーロッパ・デビューを果す。そして、来年末から生産がいよいよ開始される計画だ。また、このフォードGTは、ヨーロッパを含む全世界で販売される予定だという。

フォードの副社長であり、CTO(チーフ・テクニカル・オフィサー)であるナジャ・ナイールは「2005年に登場したフォードGTよりも生産数は限られる。」と語った。また、デザイン責任者のモレー・カラムもその単位は何千というものではなく、何百という単位となるだろうとコメントしている。

エンジンは600ps以上のパワーを発揮する3.5ℓツインターボV6エコブースト・ユニットが搭載され、トランスミッションは7速のデュアル・クラッチが組み合わせられる。エンジンとサスペンションはアルミニウム製のシャシーに抱かれ、ボディはカーボンファイバー製だ。その結果、フォードGTはどんなプロダクション・モデルよりも優れたパワー・ウエイト・レシオを持つという。

パフォーマンス自体はまだ明らかにされていないが、フォードは “眼を見張るような加速とハンドリング、そして高効率” を持つとしている。ナイールは、フォードGTについて “究極のフォード” と例え 、「ホイール、エアロダイナミクス、エンジンに至るまで究極の革新技術が用いられている。これら新技術は、将来のフォードにとって非常に重要で、いわばフォードGTはその革新のためのフラッグシップである。そのを証明するために、われわれはこのクルマを製造することに決定した。新しいエンジン、つまりハイテクなエコブースト・エンジンはそのひとつだ。この新しい3.5ℓV6は、6.2ℓのV8よりもパワーもあり経済性にも優れる。パワーと経済性のバランスが高い次元でとれたエンジンだといえる。」とコメントしている。

オリジナルのフォードGTからは3代目となる新しいフォードGTは、前作よりも低く広いスタイリングが特徴。そしてそのアシとして20インチのミシュラン・パイロット・スーパースポーツ・カップを履く。サスペンションは、トーション・バーとプッシュロッドの組みわせで、車高調節ができるもの。ブレーキは4輪ともカーボン・ディスクが採用される。リア・ウイングはドライバーのインプットで高さとピッチが変更可能。そして大きなリア・ディフューザーを備える。

「エアロダイナミクスは非常に効率的であり、しかもアクティブなもの。ティアドロップ型のボディ・シェイプと、ボディの表面は、高効率化に役だっている。」とナイールは語っている。また「小型で高出力なエンジンは、より多くの冷却気を必要とするので、エアロミクスの追求は非常に重要だった。」とも言う。

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