フォードGT、来年末から製造開始が決定

公開 : 2015.02.14 22:10  更新 : 2017.06.01 02:11

上へ跳ね上げられるドアの中にあるインテリアは、目的を絞ったものであり、ドライバーズ・シートとパッセンジャー・シートはフロアに直接ボルト止される。

このフォードGTは、2020年までに12モデルが計画されているフォードのハイ・パフォーマンス・モデル・ラインナップの一角を担うモデルだ。他には、フォーカスRS、F150ラプター、シェルビーGT350、そして最近公開されたGT350Rなどもそのうちの1台となる。

新しいフォードGTは、1966年のル・マン24時間において1-2-3フィニッシュを収めた初代フォードGTの50周年を祝ってプロダクション化されるモデルだ。このモデルの発表に際し、フォードの社長、マーク・フィールズは、「われわれが盛り込むことのできる革新技術を、この究極のパフォーマンス・モデルに如何に組み込むかを熟慮した。」とコメントしている。

フォードGTの価格はまだ明らかにされていないが、関係筋によれば£200,000(3,660万円)程度になるだろうという。

ナイールは。フォードGTは一見通常のプロダクション・モデルとは縁がなさそうなハイ・パフォーマンス・モデルではあるが、今後のブルー・オーバルにも及ぼす影響は大きいという。「このようなクルマを造ることは、ビジネスにとってとてもよい影響を生む。パフォーマンス・モデルは既存のユーザーを繋ぎ止める役割も果すし、若い新しいユーザーを獲得することにもつながる。というのも、良いブランド・イメージを造り出すからだ。そのため、パフォーマンス・モデルへは今後も投資を行っていく。また、今後、どのように影響するかということも検証しなくてはならない。」としている。

またパフォーマンス・モデルは、エンジニアの可能性を伸ばすだけでなく、情熱的なエンジニアにとっての重要な実験場だともしている。

この手のパイ・パフォーマンス・モデルの市場は、2009年以降アメリカでは70%もアップしており、ヨーロッパでも同様だという。主なバイヤーは若くて高学歴な層だ。それら層にとって、パフォーマンス・モデルへのとっかかりとなるのはSTブランドであるという。

「STモデルが、そのベースとなった。STブランドのユーザーの65%は、フォードにとって新しいユーザーである。しかもSTのユーザーの50%は、次のクルマにもフォードを選んでいるという事実がある。年齢も50%は35歳以下で、30%の人の年収は1,200万円以上というデータだ。」とナイールはコメントした。

ちなみに、フォードGTではハイブリッドも検討されていたが、バッテリーの重さがネックになり、コンベンショナルな内燃機関のみとなったようだ。

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