ブガッティ・ビジョン・グランツーリスモ・コンセプトのビデオを公開

公開 : 2015.10.10 22:10  更新 : 2017.06.01 02:03

ブガッティは、ビジョン・グラン・ツーリスモ・プロジェクトが先月のフランクフルト・モーターショーで公開されたが、今回、そのビデオが公開された。

W16エンジンを搭載し、その動力を4輪に伝えるこのモデルは、新世代のデザイン・ラングエッジを具現化したもので、2017年に発表予定のヴェイロンの後継車、シロンのエクステリア要素を部分的に取り入れているという。

ブガッティによれば、この新しいコンセプト・モデルが、ヴェイロン時代の終焉を示すものになるとしている。ちなみに、ヴェイロンは今年3月のジュネーブ・モーターショーで発表されたラ・フィナーレ・スペシャル・エディションが最終モデルとなっている。
この新しいコンセプト・モデルについて、ブガッティのデザイン責任者であるアキム・アンシャイトは、「ブガッティのデザインDNAはその進化において次の段階に発展したんです。ビジョン・グラン・ツーリスモは、より仰々しくなりそのパフォーマンスを主張するようなデザインしました。これから数年にわたるブガッティの進歩的なデザイン言語を印象的に実証したものと考えてください。」と語った。

1920年代から1930年代にかけてのブガッティ黄金期をモチーフにしたというデザインは、とりわけ1937年と1939年のル・マン24時間レースで勝利をおさめたタイプ57タンクからインスピレーションを得たという。
また、フォルクスワーゲン・グループのレーシング・エキスパートも設計に関わり、現実のレースカーとしても機能するよう細部まで造り込んだという。

シャシー開発部門のフローリアン・ウンバックは、「このモデルは、あらゆるパラメーターにおいて最高のパフォーマンスを発揮するよう設計されており、ブガッティの市販モデルとは異なり、容易なステアリング操作や快適性については二の次としました。」と話している。

余計な装飾を省いたエクステリアからは、軽量でパフォーマンスが高く、エアロダイナミクスに優れたこのクルマの素性が伺えるが、新たなラジエーター・レイアウトも感心深い。

「どんな制限も妥協も求められないプロジェクトだったので、それはもうエキサイティングでした。われわれを縛る規制は唯一、FIAの安全性レギュレーションだけけだったのですから。」

エンジニアの試算によると、ビジョン・グランツーリスモはル・マンのコースにおける4つのセクションで400km/h以上のスピードに達する能力があるという。

フロントにはブガッティの象徴である馬蹄形のエンブレムが、3次元彫刻のようにセンター・フロント・エアインテークの中央部に配され、フロント・スプリッターとして機能する。またその両脇は、このコンセプトのために開発された左右計8つのヘッドライトで囲んでいる。このライトは、エアインテークとブレーキ冷却の効果を持っているため、エアロダイナミクス装備としても機能する。

ルーフ上のセンターフィンは、このモデルの走行時の剛性に深くかかわっており、リア・ウィングに装備された回生システムは、エア・ブレーキおよびDRSシステムを制御している。車両の後部は、エンジン・コンポーネントの熱気を排出するための機能も与えられた。

形状を改め視認性を高めた2つのディスプレイ、ステアリングに設置した車両情報を表示するディスプレイなど、主要な操作形はすべてドライバーの手元に用意されている。このうちステアリング上のディスプレイは、エクステリアに設置された3つのカメラから車外の様子を映しだすものだ。

ブガッディのボス、ウルフガング・デュルハイマーは、「ブガッティは世界でも類をみないスポーツカー・ブランドであり、その顧客も非常に限られたものだ。と、同時にブガッティは世界中で無数の詳細を得ており、愛されているブランドでもある。ビジョン・グラン・ツーリスモも、それらファンを熱狂させるだけのものだ。極めて少数の人しか実際のクルマを手にすることができないが、このビジョン・グラン・ツーリスモはそれ以外のブガッティを愛してくれる多くのファンのためのプロジェクトでもある。」

ビジョン・グラン・ツーリスモは、28台もの夢の2シーター・スポーツを召喚したクリエイター、山内一典がプロデュースするTVゲーム、グランツーリスモにも登場する予定。数カ月後にはダウンロードして遊ぶことができるようになるはずだ。

 

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