2024年版 世界最高峰のハイパーカー 「速さ」の限界に挑む “夢” の超高性能車 10選

公開 : 2024.11.09 18:05

速さと美しさ、そして希少性を兼ね備えたハイパーカー。性能の限界に挑み、限られたごく一部の人にしか乗ることが許されない「夢」のクルマだ。いま最も評価されるべき10台を紹介する。

最新ハイパーカー トップ10

絶大なパワーとパフォーマンス、美しさと猛々しさ、そして最高の走りを備えたハイパーカーは、誰もが夢見るクルマだろう。

ハイパーカーは莫大な予算と最先端のエンジニアリングによって、ドライバーに究極のスリルを提供する。性能をとことん追求し、ひたすらに頂点を目指す1台だ。

現代のハイパーカーの最高峰としてトップ10を紹介する。
現代のハイパーカーの最高峰としてトップ10を紹介する。

その起源は比較的新しい。1960年代のランボルギーニ・ミウラが世界初の「スーパーカー」だとすれば、「ハイパーカー」の原型はおそらく2005年のブガッティ・ヴェイロンであろう。16気筒、4基のターボ、そして最高速度400km/hを超える性能により、新しい次元に踏み込んだといえる。

ヴェイロンがセンセーショナルなデビューを飾ってから20年、ハイパーカーの数は急速に増えた。純粋なガソリンエンジン車から、パワフルなプラグインハイブリッド車、新世代のEVまで、バリエーションはかなり豊かになった。

ここでは、パフォーマンスの追求において可能性の限界を押し広げる、最新ハイパーカーのトップ10を紹介しよう。どれも自動車の殿堂に名を刻むべく、妥協なく作られたスリル満点の乗り物だ。

1. アストン マーティン・ヴァルキリー

長所:素晴らしいパフォーマンス。史上最も過激な量産車。
短所:非常にうるさい。ハードなドライビングでは快適性は皆無。

アストン マーティン・ヴァルキリーの設計思想については、「妥協を許さない」と表現するのが一番だろう。

1. アストン マーティン・ヴァルキリー
1. アストン マーティン・ヴァルキリー

レッドブルF1のテクニカル・ディレクターであり、空力の天才とも言われるエイドリアン・ニューウェイ氏(2025年よりアストン マーティンF1に移籍)が開発に携わったハイパーカーで、究極のパフォーマンスを発揮するために生まれた。目標はラップタイムを塗り替えること、ただ1つ。

ナンバープレート、ヘッドランプ、ウィンカーなどを装着しているが、中身は純血のレーシングカーであり、たまたま車検に通るだけなのだ。

軽量なカーボンファイバー製シャシーは高強度で、非常に低いボディは風洞実験を基に形作られ、アクティブ・エアロを備えている。サスペンションも同様で、走行中に姿勢を一定に保ち、安定させようとする。

ハイライトは自然吸気(ただし、マイルドハイブリッド)の6.5L V12エンジンで、最大回転数は1万1000rpm、最高出力1155ps、0-100km/h加速2.5秒、最高速度350km/hを達成する。

インテリアには必要最低限のものしか与えられておらず、身体を動かせるスペースはほとんどない。また、コスワース製エンジンが発する耳をつんざくような咆哮から耳を守るために、ノイズキャンセリング・ヘッドフォンが必要である。

クルマとの一体感は高く、勇気があれば、サーキットでこれほど速く走れるクルマはそうそうない。確かに、アクティブ・サスペンションは重要なフィードバックを削ぎ落とし、標準装備のミシュラン・タイヤは驚異的な出力に対応しきれていないが、直感的な運転体験として、ヴァルキリーに匹敵するものはほとんどない。

記事に関わった人々

  • ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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