マイナーチェンジした三菱アウトランダーPHEV 「さらなるEV化」は本当か?

公開 : 2017.03.10 13:39  更新 : 2021.10.09 23:20

マイナーチェンジして、より安全に、より力づよくなったという三菱アウトランダーPHEV。日本車にめっぽう強い川島茂夫と一緒に、ちょっと勉強していきませんか?

■どんなクルマ?

アウトランダーPHEVが採用するハイブリッド・システムはエンジンを発電機として用い、その電力で走行用モーターの駆動や充電を行う。

電力で走るクルマという点ではかなりEV的。ただし、シリーズ式HVは高速巡航燃費が低下しやすい。そこで高速域のみエンジン・パワーを機械的に駆動輪(前輪)に伝える機構を備える。

EV的であるもうひとつの要点は急速充電。登場当初から対応している。さらに駆動用バッテリー容量は12kWh。ちなみにEVのi-MiEVはJC08航続距離172km仕様で16kWh、120km仕様で10.6kWhであり、車格が違うとはいえHVでは段違いの大容量バッテリーを搭載。急速充電対応と大容量バッテリーで電動モーターで走るのだから、航続距離を延ばすために発電機を搭載したEV、すなわちレンジ・エクステンダーと解釈してもいい。

これら構成は変わっていないのだが、マイナーチェンジの大きな狙いのひとつは「さらなるEV化」である。

記事に関わった人々

  • 川島茂夫

    Shigeo Kawashima

    1956年生まれ。子どものころから航空機を筆頭とした乗り物や機械好き。プラモデルからエンジン模型飛行機へと進み、その延長でスロットレーシングを軸にした交友関係から自動車専門誌業界へ。寄稿していた編集部の勧めもあって大学卒業と同時に自動車評論家として自立。「機械の中に刻み込まれたメッセージの解読こそ自動車評論の醍醐味だ!」と思っている。

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