【2019年 最高の超高級車10選】サルーンからSUVまで

公開 : 2020.01.01 05:50

今回ご紹介するクルマは、サイズも価格も家に匹敵するほどの超高級車たちです。ファントムが1位を獲得することは想像に難くありませんが、ベントレーやマイバッハなども健闘しています。ショーファー・ドリブンのリムジンだけでなく、ドライバーズサルーンも数多くランクインしました。

10位 メルセデスAMG S65L

メルセデスSクラスの最上位モデルの基本構成は、ここ10年以上にわたって大きく変わっていない。このクルマが搭載するV12ツインターボの630ps/102kgmという実力を見れば、変える必要がなかったとも言えるだろう。

このエンジンは全長5.3m、車重2.25トンの後輪駆動リムジンを静止状態から100km/hまで4.2秒で加速させ、その先も天井知らずの加速を見せる。

メルセデスAMG S65L
メルセデスAMG S65L

S65は真の意味でのラグジュアリーカーであり、非常に高いレベルの快適性や洗練性を持っている。このパフォーマンスと快適性の両立は他に類を見ないものであり、圧倒的なトルクにより長距離移動でも疲れ知らずだ。

ただし、S65はスーパーサルーンとは言えないかもしれない。このシャシーは広く平滑な路面に最適化されており、荒れた狭い道路ではエアサスペンションやスタビリティコントロールの動作に疑問が残る。とは言え、これほどまでにヤンチャな高級サルーンは他に無いだろう。

9位 ロールス・ロイス・ドーン

この超高級4座コンバーチブルは実に特殊なクルマだ。メルセデスも4座のオープンSクラスを持ち、ベントレーもかつてはアズールを、今ではコンチネンタルGTCを用意してきた。しかしロールス・ロイスは4座のスーパー・カブリオレを複数車種用意するのだ。現行ファントムのオープン仕様こそまだ登場していないため、ゴースト/レイスをベースとするドーンが重要な役割を担っている。

2016年の発表時には、いつになくレーシーな単語を用いた説明がなされ、「史上最もセクシーなロールス・ロイス」とも表現された。これに同意するかどうかはさておき、そのパフォーマンスは絶大だ。レイスと同じく6.6LのV12ツインターボはレイスの633psからややデチューンされ571ps、79.6kgmとなるが、以前のファントム・ドロップヘッド・クーペを上回っている。

ロールス・ロイス・ドーン
ロールス・ロイス・ドーン

このクルマはレイスのコンバーチブル版と言える走りではなく、それを目指してもいない。リラックスしてゆったりとオープンエア・クルーズを楽しむためのクルマであり、攻め込むとサイズや車重を感じさせる。レイスよりロール量も大きいことから、後席の乗員のことを思うのであれば、少しアクセルを緩めるべきだろう。

グッドウッドのいう「社会的」な速度で走る限りでは、ドーンの快適性は確かに目を見張るものがある。

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