【テスラに迫る半自律運転を実現】シャオペン製EV G3に試乗 0-100km/hは8.6秒

公開 : 2020.01.08 09:50

ルックスは少々奇妙に感じられるものの、航続距離やスペックではかなりの競争力を備えているシャオペン・モータースのEVがG3。テスラ製モデルに近い半自律運転を叶えている点も注目です。 中国の一般道で評価しました。

もくじ

印象的なほどに高い組み立て品質
使い勝手の良い車内に先進技術も搭載
テスラに迫る自律運転システムの完成度
シャオペンG3のスペック

印象的なほどに高い組み立て品質

text: Mark Andrews(マーク・アンドリューズ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ここ5年ほど、中国で電気自動車を手掛ける企業の成長が目まぐるしい。まさに日進月歩といった様子。ただし、実際に1万台以上の販売台数を稼いでいるのは、今のところシャオペンとニオ、ベルトマイスターの3社ではある。

シャオペンという社名は、投資家で後にCEOへ就任することになった人物の名前が由来。G3の製造は外部企業に委託しているという。また携帯電話大手のシャオミ社などから、400万ドル(4320億円)の追加融資を受けている。中国市場で更なる事業拡大を実現するために。

シャオペンG3
シャオペンG3

今回試乗したシャオペンG3はEVのコンパクトSUVで、現在シャオペン・モータースが販売する唯一の量産モデル。2020年前半には、新モデルとなるP7の登場が控えている。

フロントマスクは個性的。かなり低い位置のノーズから、高めのリアエンドまでシャープなショルダーラインが入る。

大きなフロントガラスがキャビン上方まで伸び、パノラマな前方視界を作っている。車内の雰囲気も軽快で開放的だ。ハイスペックのモデルにはカメラを内蔵するコブがルーフに備わり、不要時は格納できる。

組み立て品質は印象的なほどに高い。グローブボックスはスムーズに開き、車内のパネルのフィッティングも良い。シートの間のセンターコンソールも同様。手に触れる部分の殆どにはソフト加工されたプラスチックが用いられ、全体の質感もソリッド。

使い勝手の良い車内に先進技術も搭載

ダッシュボードの中央には、テスラ・モデル3のように15.6の大きなタッチモニターが、縦長の向きで置かれている。インターフェイスは中国語のみで、すべての機能を理解することはできなかったが、メニュー構造などは論理的に整理され、使い勝手は良さそうだ。

AIアシスタントの「シャオP」を起動すれば音声認識にも対応し、ドライバーが画面に触れる必要は殆どない。ダッシュボードのデザインはミニマルなモデル3とは対象的に、やや従来的な印象。

シャオペンG3
シャオペンG3

ちなみにG3のGは、英語の「Geek(マニア)」の頭文字だという。ステアリングホイールの先には12.3インチのモニターが収まり、メーター類はフルデジタル。グラフィックはカラフルで、ナビゲーションの表示もしてくれる。

リアシートには大人が3人ちゃんと座れる空間が確保されている。中央の席の人は少々居心地が悪いかもしれないが、リアシート側にもエアコンの送風口が用意され、USBポートも2つ備わる。

テールゲートは電動で開閉。荷室の床下にも小物入れの空間があり、スペアタイヤはないが、タイヤ修理キットが収まっている。リアシートは可倒式だが、完全にフラットにはならない。

試乗した中国・広州市の道路状況は混雑していて、G3を攻め立てて走らせることは難しかった。ドライブモードでサスペンションの硬さを3段階調整できるが、コンフォートとスポーツの違いも充分には確かめられなかった。

だが、ドライブモードによる走りの違いは明確。スポーツモードではより力強い加速を示し、0-100km/h加速8.6秒以上に俊足にすら感じられた。

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