【廉価版のSEを追加】フォルクスワーゲン・トゥアレグ VWブランドらしいSUV

公開 : 2020.02.01 10:20  更新 : 2020.02.01 16:33

フォルクスワーゲンは、エントリー・トリムグレードのSEをトゥアレグに追加しました。装備の簡素化が図られているぶん、価格も抑えられています。一番簡素なトゥアレグが選ぶに値するのか、英国で試乗しました。

もくじ

中国市場を意識した3代目トゥアレグ
質素さは増しても広々と機能的な車内
体格のいいゴルフのように走る
VWのイメージに良く合致するSE
フォルクスワーゲン・トゥアレグ 3.0 V6 TDI 4モーション SEのスペック

中国市場を意識した3代目トゥアレグ

text:Simon Davis(サイモン・デイビス)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
フォルクスワーゲン・トゥアレグは、目立ち過ぎないことを好む人にとって、丁度いい選択肢となっていた。

アウディQ7やBMW X5、メルセデス・ベンツGLEなどと並んでも、ブランドのイメージ的に、大金を大型SUVに投じたという見られ方がされにくい。社会的な成功者にとっての、羊の皮をかぶったクルマ、といったところだろうか。

フォルクスワーゲン・トゥアレグ 3.0 V6 TDI 4モーション SE(英国仕様)
フォルクスワーゲン・トゥアレグ 3.0 V6 TDI 4モーション SE(英国仕様)

3代目になったトゥアレグは、その性格付けをわずかに変更してきた。フォルクスワーゲンの人気は中国市場でこれまでにないほど高く、今では同社にとって最大の市場となっている。

2018年の北京モーターショーでは、フォルクスワーゲンは数台のサルーンを発表しているだけでなく、一部は中国市場に特化して設計されているほど。クルマを成功させたいなら、最も数多く売れる市場の人々に向けて作るべき。理にかなった方針だ。

これは、トゥアレグがフロントマスクにクロームメッキを多用していることにも影響している。少し鈍感な人であっても、十分に気付く変化だといって良い。

そうとはいえ、百花繚乱のような大型・高級SUV市場の中にあって、トゥアレグはまだ目立ちにくい側にいることは間違いない。最新のBMW X5やメルセデス・ベンツGLEなどと比べれば。

今回登場したエントリー・トリムグレードのSEは、その最たるモデル。英国での価格は4万5445ポンド(649万円)で売りに出されている。

質素さは増しても広々と機能的な車内

見た目は、トゥアレグの中で最も飾り気がない。フロントノーズの左右に伸びるクロームのグリルバーはそのままだが、バンパーの下部やサイドスカートは黒い樹脂。

高価なトリムグレードのトゥアレグほどの華やかさはない。控え目なルックスにまとまっているが、派手さを好まないフォルクスワーゲンのイメージに沿っていると思う。

フォルクスワーゲン・トゥアレグ 3.0 V6 TDI 4モーション SE(英国仕様)
フォルクスワーゲン・トゥアレグ 3.0 V6 TDI 4モーション SE(英国仕様)

インテリアは従来どおり広々としていて機能的。前席も後席も広く、荷室空間は810Lもあり、家族に嬉しい余裕がある。同時に、ハイエンドのRライン・テックでも驚きが多くはなかったインテリア素材やテクノロジー面は、更にトーンダウンされた印象。

シートにはレザーのかわりにクロスが張られ、カラーも地味なモノクロ。イノビジョン・コクピットは採用されず、15インチのインフォテインメント・システム用タッチモニターと、12インチのメーター用モニターは、9.2インチのタッチモニターとアナログのメーターに置き換わっている。

それでもアナログメーターは読みやすく鮮明。小さくなったインフォテインメント用モニターも、運転中の操作はしやすい。洗練されたグラフィックにも不満は持たないだろう。

今回の試乗車には、オプションの21インチホイールと2チャンバーのエアサスペンションが装備されていたが、SEの場合は19インチが標準。サスペンションは前後ともにダブルウイッシュボーン式だが、オプションを選ばなければ、通常のダンパーにスチール製コイルとなる。

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