【傑作の2代目】フォルクスワーゲン・ゴルフII  前輪駆動/ハッチバック、確立した「ふつう」

2020.01.25

100字サマリー

1974年5月に発表された初代フォルクスワーゲン・ゴルフは、今日まで続くハッチバック車の雛形となりました。勢いに乗った2代目VWゴルフにフォーカスを当て、モデルの多角化など、成功した理由を探ります。

もくじ

ベーシックカーの基盤となった初代ゴルフ
時代の勢いに乗った2代目VWゴルフ
ジェッタやシロッコ 幅広いラインナップに

ベーシックカーの基盤となった初代ゴルフ

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Koichi Shinohara(篠原晃一)

セダンの起源をはっきりと特定することは難しいが、今日まで続くハッチバック車の雛形となった1台ははっきりとしている。

1974年5月に発表された初代フォルクスワーゲン(VW)ゴルフがそれである。

直線的な造形によってすっきりした見た目と実用性を両立したゴルフI。FF/2ボックスというゴルフのスタンダードは初代で確立され、歴代のモデルに受け継がれている。
直線的な造形によってすっきりした見た目と実用性を両立したゴルフI。FF/2ボックスというゴルフのスタンダードは初代で確立され、歴代のモデルに受け継がれている。

60年代の終わりごろ、大衆車メーカーは将来の小型車の基盤を模索していた。

イギリスのBLMCはミニの後継を模索していたが、これといった決定打がなかった。フィアットはリアエンドに置いていた横置きのパワートレインがそのままミドシップやFF車に転用できる可能性に気づきはじめていた。

一方戦前からビートルことタイプ1を作り続けてきたVWは、いよいよリアエンジン・レイアウトにも、空冷水平対向というエンジン形式にも限界を感じ、水冷エンジン縦置きFFのK70とパサートをデビューさせ、その後横置きの新型車に活路を見出す。

横置きFF車の代表と言えば70年代でもミニの存在感が大きかった。だがミニとゴルフにはトランクスルーの荷室以外にも違いがあった。

究極のミニマムを追求したミニに対し、ジウジアーロがパッケージング全体を手掛けたゴルフは、4ドアを許容し、新時代のベーシックカーに必要とされる十分なスペースを持ったCセグメント・ハッチとして作り込まれていたのである。

 
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