【自転車も追えるアダプティブ・クルコン】ホンダCR-V ハイブリッド(3)長期テスト

公開 : 2020.08.15 11:50  更新 : 2020.08.21 07:49

世界で最も売れているSUVの1台が、ホンダCR-V。5代目も従来どおり快適で洗練され、車内は広々。一方で新しくハイブリッドを獲得したことが特徴です。期待通りの仕上がりなのか、長期テストで英国編集部が確認します。

もくじ

積算9903km 安く済む都心の渋滞税
積算1万719km サイクリストも検知できる
安全運転支援システムによる安心感
新技術がもたらすドライバーへの変化
テストデータ

積算9903km 安く済む都心の渋滞税

text:Mitch McCabe (ミッチ・マッケイブ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
先日のロンドン中心部での撮影では、機材とスタッフでCR-Vは満載となった。ロンドンの場合、都心部へ入るにはコンジェスチョン・チャージ、渋滞税の支払いが求められる。

ハイブリッド版のCR-Vは、ディーゼルエンジン版よりもはるかに安く済む。さらにEVモードでの走行は、静かでスムーズ。よりリラックスした運転が心地良い。

ホンダCR-V 2.0i-MMDハイブリッドSR AWD eCVT(英国仕様)
ホンダCR-V 2.0i-MMDハイブリッドSR AWD eCVT(英国仕様)

積算1万719km サイクリストも検知できる

朝の太陽の光を受け、輝く背中。ヘルメットからは汗が流れ落ちる。離れたところに立つ鹿が一斉に顔を回し、サイクリストを見つめる。

ペダルを漕ぐペースが上がり、28km/hくらいまでスピードが速まった。ほとんど無音で走るCR-Vが、そっと後ろに続く。朝8時のリッチモンド・パーク。平たい大理石に沢山のビー玉を転がした時のように、多くのサイクリストが縦横無尽に走っている。

ホンダCR-V 2.0i-MMDハイブリッドSR AWD eCVT(英国仕様)
ホンダCR-V 2.0i-MMDハイブリッドSR AWD eCVT(英国仕様)

筆者はアダプディブ・クルーズコントロール(ACC)を、公園の制限速度である32km/hへ設定していた。CR-Vの先をゆくサイクリストは、追走するクルマの速度を自分がコントロールしているとは考えていないだろう。

ミリ波レーダーとカメラ映像との組み合わせで、自車の前方に存在する車両などを検知する。自転車でも安全な距離を保ちながら、スムーズにクルマの速度を調整してくれる。

安全運転支援システムによる安心感

このACCは、大きな安心を与えてくれる素晴らしい技術だ。高速道路を安楽にクルージングできるだけではない。最近は郊外の一般道など、様々な道と速度域で活用している。

始めは、システムに任せるのが少し不安だった。初めての技術に対する、個人的な警戒心だった。

ホンダCR-V 2.0i-MMDハイブリッドSR AWD eCVT(英国仕様)
ホンダCR-V 2.0i-MMDハイブリッドSR AWD eCVT(英国仕様)

今はシステムを信頼している。右足をブレーキペダルへ添えていれば良い。サイクリストの後ろでも、CR-Vは自動的にスピードを調整して走ってくれる。

CR-Vに搭載されているACCは、車線維持支援システム(LKAS)と組み合わせて、運転の疲労を大幅に減らせる。しかもEVモードでは、歩行者へ自車の接近を知らせる人工サウンド以外、無音に近い。

ACCとLKASがアクティブな状態の車内は、とても穏やか。後ろの席では、瞑想しながらホットヨガのストレッチすらできそうだ。シートベルトは外せないが。

先日は、アリエル・ノマドがトライアンフのバイクと競う撮影で、英国西部の南ウェールズまで向かった。ロンドン郊外のAUTOCAR本社ビルからは、高速道路のM4号線で向かう数時間のドライブになる。

もちろんACCとLKASは稼働させた。高速道路でも、例えアトキンソン・サイクルのガソリンエンジンが始動しても、車内は平穏なまま。到着後、明らかに今までより疲労感が少ないことに気付いた。

CR-Vのシステムのように、新しい技術はわれわれの運転習慣を徐々に変化させている。運転支援システムだけではない。ハイブリッドとエネルギーの回生システムも同様。

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