【キャンピングカーでお仕事】フォルクスワーゲン・カリフォルニアで在宅勤務 前編

2020.10.31

サマリー

キャンピングカーのベース車両としても人気の、フォルクスワーゲン製バスの誕生から70周年を迎えます。ドイツへの旅を計画していたものの、コロナ禍で中止。新しい移動オフィスとしての機能性を、確かめる機会となったようです。

もくじ

フォルクスワーゲンのバンは誕生70周年
自宅で休日を楽しむステイケーション
カリフォルニアの中で原稿書き

フォルクスワーゲンのバンは誕生70周年

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
2020年という1年は、いろいろな意味で変化と記憶の1年になりそうだ。AUTOCAR英国編集部で立てていた計画も、ほぼすべてが予定通りには進んでいない。

フォルクスワーゲン・トランスポーターの誕生を祝うべく、壮大な自動車旅行の計画も立てていた。ドライバーズカーとはいえなくても、祝うだけの価値はあるモデルだ。

フォルクスワーゲン・カリフォルニア2.0TDI オーシャン(英国仕様)
フォルクスワーゲン・カリフォルニア2.0TDI オーシャン(英国仕様)

起源となるフォルクスワーゲン・タイプ2が誕生したのは1950年。初代のフォルクスワーゲン・ビートルがタイプ1と呼ばれており、ブランドとして2台目の車種だった。バスやバン、キャンピングカーなど様々な仕様が用意された。

蓋を開けてみれば、フォルクスワーゲン・タイプ2は大成功。ファミリーカーを生産する1つのメーカーから、フォルクスワーゲン・グループという巨大自動車メーカーとしての成長へ、重要な役割を果たしている。

高い人気を集めたタイプ2は、寿命も長い。後継モデルも含めると現在まで、商用車としては異例の70年の生産期間を誇る。これまでに、延べ1300万台が作られてきた。

その間にタイプ1、ビートルは1度生産を終え、ニュー・ビートルとして復活。レトロポップに生まれ変わった2代目も、幕を引いている。

トランスポーターも変化している。もはやタイプ2ではなく、トランスポーター(T)と呼ばれている。数多くのバリエーションが展開され、愛されてきた。キャンパー、バス、カラベル、カリフォルニア、コンビなどなど。

自宅で休日を楽しむステイケーション

現行モデルは6代目へと進化。最新のT6.1は、1950年のタイプ2とはまったく別物に見える。しかし、連綿と受け継がれてきた特徴も宿っている。

当初のプランでは、このトランスポーター誕生70周年を祝うため、T6.1カリフォルニア・キャンパーで、長距離の自動車旅行へ出発する予定だった。ヒッピー的な要素は入れず、フォルクスワーゲンの拠点がある、ドイツ・ウォルフスブルクを目指す旅程で。

フォルクスワーゲンID.バズ・プロトタイプと初代フォルクスワーゲン・タイプII
フォルクスワーゲンID.バズ・プロトタイプと初代フォルクスワーゲン・タイプII

途中、1959年以来多くのトランスポーターを生み出してきた、ハノーファーの工場も訪問。そこから、フォルクスワーゲンの故郷へ向かい、T6.1カリフォルニアと初代タイプ2、後継モデルになる純EVのID.バズが、顔を揃えるはずだった。

キャンパーでの長旅だから、途中でキャンプをしつつ、車中泊も計画の1つ。アイデアを煮詰め、プロセスを整理し、段取りを付けていた矢先のコロナ。ドライブ先は、近所のスーパーマーケット程度という状況になってしまった。やれやれ。

しばらくして、英国のロックダウンは緩和された。祝福したい気持ちは残っている。

ドイツへの自動車旅行は可能になったものの、安全性やソーシャルディスタンスの確保、感染に関わる多くのリスクは残っている。現実は、解決すべき課題が山のようにある。

2020年の混乱する世界で、トランスポーターを祝う手段とは。自宅で休日を楽しむ、ステイケーションが良いと思いつた。とても2020年らしい。ついでに在宅勤務ならぬ、在車勤務も試してみよう。

 

人気記事