【NA V12にスーパーキャパシタ】ランボルギーニ・シアンFKP 37へ試乗 限定63台 歴代最強の785ps

公開 : 2021.03.10 08:25

強烈なルックスに、とてつもないパフォーマンスと目がくらむような価格。すでにすべて売却済みという、ランボルギーニ・シアンを英国編集部が評価しました。

もくじ

6.5L自然吸気V12にスーパーキャパシタ
アヴェンタドールSVJより10%鋭い加速力
獰猛なエンジンと見事なサウンド
言葉にできないほどの存在感
ランボルギーニ・シアンFKP 37(欧州仕様)のスペック

6.5L自然吸気V12にスーパーキャパシタ

text:Mike Duff(マイク・ダフ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ランボルギーニ・アヴェンタドールを、このまま最後にしてしまうのは惜しい。そこで同じアーキテクチャを用いて、限定のスペシャルモデルが作られることになった。十分納得できる。

シアンFKP 37は、アヴェンタドールと同じフロアパンを持ち、同じ自然吸気V型12気筒エンジンを搭載する。だが奇抜なボディと、スーパーキャパシタを用いた先進的なハイブリッドシステムを採用している。

ランボルギーニ・シアンFKP 37(欧州仕様)
ランボルギーニ・シアンFKP 37(欧州仕様)

英国価格は、付加価値税など抜きで250万ポンド(3億6250万円)にも達するが、限定63台のクーペはすべてオーナーが決定済み。続く19台のロードスターも、いずれすべて売却済みになるだろう。

電圧48Vによるハイブリッドシステムにも注目が集まるとは思う。でも、やはりこのクルマの主役は6.5Lの自然吸気V12だろう。

無敵と呼びたくなるアヴェンタドールSVJ譲りのユニットだが、さらにパワーアップされている。8500rpmまで引っ張れば、785psが解き放たれる。公道用ランボルギーニとしては、歴代で最もパワフルなモデルに位置づけられる。

大型のコンデンサ、スーパーキャパシタは輝かしいV12エンジンをサポートする。トランスミッションと統合された電気モーターへ電力を供給し、最大33psを130km/hの速度までアシストしてくれる。

ライバルのスーパーカーとしては、フェラーリSF90ストラダーレが挙げられるだろう。だが向こうはプラグイン・ハイブリッド(PHEV)で、電気の力だけで走行も可能。シアンはできない。

アヴェンタドールSVJより10%鋭い加速力

そのかわりスーパーキャパシタは一般的なバッテリーより軽量で、はるかに強力な性能を備えている。バルクヘッドに固定されたパワーパックは、電気モーターと合わせて34kgしか重量がない。最大電流は600Aまでカバーし、瞬間的に巨大な電力を供給できる。

ランボルギーニによれば、シアンの同一ギアでの中間加速は、アヴェンタドールSVJより10%も鋭いという。電気モーターのアシストが有効に働いていることは、いうまでもない。

ランボルギーニ・シアンFKP 37(欧州仕様)
ランボルギーニ・シアンFKP 37(欧州仕様)

シアンを目の当たりにすると、デザイナーの描いたデザインスケッチが、そのままカタチとして出現したように思える。幅広なプロポーションとくさび形のフォルムは、1974年にマルチェロ・ガンディーニが描き出したカウンタックのオマージュ。

階段状のルーバーで覆われたエンジンカバーも同様だ。一方でフロントで睨みをきかせるY形状のデイライトは、2017年のコンセプトカー、テルツォ・ミッレニオに影響を受けたものだという。

リアビューで存在感を放つのは、ワイドなボディ両端で凄みを利かせる、幅335サイズのピレリPゼロ・タイヤ。オーバーハングには空力特性を向上させるフィンが立ち、ディフューザーがボディ下部から深くえぐられている。

リアウイングは可動式で、低速域ではボディに隠れる。6角形のテールライトが6灯、宙に浮いたように見える。リアデッキには、自動で開閉する冷却用のフラップが備わる。

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