【ブランド変革へ】レクサス2024年3月に新たな事業拠点開設 10種のテストコースも

公開 : 2021.03.31 06:25

レクサスは、「レクサス・コンセプト・リビル・ショー」を通じて2024年の新たな事業拠点開設を発表しました。

ブランド変革に向けた取り組み発表

レクサスは、今後のブランド変革に向けた取り組みについて、2021年3月30日に「レクサス・コンセプト・リビル・ショー」を通じて発表した。

自動車業界は、100年に1度の大変革期を迎え、カーボンニュートラルや持続可能な開発目標(SDGs)への対応などの社会的使命が高まっている。ユーザーのライフスタイルや価値観の多様化に対応するため、時代やニーズの変化に迅速かつきめ細かく応え、期待を超えるブランドとなるべく変革を果たすとレクサスは発表した。

レクサスの発表した新たな事業拠点
レクサスの発表した新たな事業拠点    レクサス

また、レクサスは、2025年には全車種に電動車を設定し、電動車の販売比率がガソリンエンジン車の比率を上回ることを目指す。

2050年には、全モデル・ラインナップにおける材料製造、部品製造・車両製造、物流、走行、廃棄・リサイクルの各段階を含めたライフサイクル全体でのカーボンニュートラルを目指したクルマづくりに挑戦するという。

今回の発表では、次世代コンセプトカーの「LF-Zエレクトリファイド」の発表に加え、2024年3月に新たな事業拠点を開設することが発表された。

2024年3月新たな事業拠点開設

レクサスは、2024年3月に、トヨタ・テクニカル・センター・シモヤマ(以下、TTCS)に新たな事業拠点を開設する。

レクサス・ブランドの開発、デザイン、生産技術、企画に、携わるメンバーが一堂に会し、100年に1度といわれる自動車の大変革期において、ユーザーを笑顔にできる「もっといいクルマづくり」を推進するという。

新施設全景イメージ図(左:レクサス棟、右:メッセ棟)
新施設全景イメージ図(左:レクサス棟、右:メッセ棟)    レクサス

世界中でのさまざまなテスト走行に加えて、世界中の多種多様な厳しい走行環境を再現したテストコースで、クルマを「走らせてはなおす」ことを幾度となく繰り返し、クルマを鍛え、クルマをつくる人も鍛えると発表した。

下山の起伏に富んだ地形と広大な敷地を活用するという。

事業所としては、開発の中心となるレクサス棟と、社外ビジネスパートナーと共創を図るためのメッセ棟を開設。

この2つの施設は、レクサスに携わる社内外のメンバーが同じ目的を共有し、垣根を越えてオープンでアジャイルな働き方とクルマづくりに挑戦する現場となる。

レクサス棟の詳細

レクサス棟1階のガレージエリアは、ニュルブルクリンクのピットのように、あらゆる機能のメンバーが強い意志を持ってプロジェクトごとに集まり、現場でのリアルなクルマづくりと最先端のデジタル機器を融合させ、アジャイルな開発を進める。

2階のオフィスエリアは、開放的で、さまざまなメンバーの働き方に柔軟に対応できるレイアウトを携える。

レクサス棟1階ガレージエリア(イメージ図)
レクサス棟1階ガレージエリア(イメージ図)    レクサス

すべてのメンバーは1階から3階まで、その時々の働き方にあわせて自由に働く場所を選択でき、またテレワークも活用することで、創造力を最大化するオープンな環境を通じた働き方を加速させる。

3階のデザインエリアは、常にクレイモデルを前にデザインをおこない、クリエイティビティが最大限に引き出される工夫を随所に施し、デザイナー、生産技術、空力などの実験部内のメンバーも、デザイン開発の現場で、新しいアイデアを議論できる環境を整える。

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