【三菱自のここ1番】アウトランダー新型 世界のPHEV市場を狙う、電動SUVを解説

公開 : 2021.10.28 12:30

三菱アウトランダーPHEV(フルモデルチェンジ車)が、日本発表に。プラグインハイブリッドのシステムを刷新。価格/内装/EV航続距離を解説します。

日本はプラグインハイブリッド仕様

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
編集:Tetsu Tokunaga(徳永徹)

10月28日。三菱自動車工業はアウトランダーPHEVをフルモデルチェンジして、12月16日から発売すると発表した。

アウトランダーは、三菱初のクロスオーバーSUVで、初代は2001年に発売された。ただし、日本では「エアトレック」の車名だった。

新型三菱アウトランダーPHEV
新型三菱アウトランダーPHEV

2012年に発売された3代目(日本では2代目)の現行型に、PHEV(プラグインハイブリッド車)が2013年から追加設定され、欧州、豪州、北米、そしてアセアンなどに順次展開し、2021年9月末の時点で累計29万台を販売している。

アウトランダーPHEVは、2020年の欧州市場ではSUVタイプのPHEVでは第1位の販売台数を記録。また三菱は、2013年1月から2020年9月の販売台数では、SUVタイプのPHEVにおいて世界第1位に輝いている(三菱調べ)。

新型アウトランダーは今年2月に北米市場で先に発表されているが、こちらはガソリン車。今回発表された日本仕様は、まずPHEVのみの設定となっている。

北米ではコンパクトクラス、日本ではミドルクラスに相当するアウトランダーPHEVだが、日本においてもこのクラスのSUV市場は、トヨタRAV4レクサスNX、プジョー3008シトロエンC5エアクロスなどのPHEVが参入している。

こうしたライバルに、PHEVを採用したSUVの先駆者として、アウトランダーPHEVはどう立ち向かうのか。どんな新しいシステムで挑むのか。

その概略を紹介していこう。

EV走行87km システム刷新の中身

PHEVのシステムを構成するコンポーネントは、すべてが刷新され、EV航続距離を延長し、EVらしい加速感を向上させている。

前後のモーターと駆動用バッテリーの出力を約40%高めて、市街地、郊外、高速道路の合流・追越しなど、アクセルを踏み込むシーンでも極力エンジンを始動させずにEV走行を維持し、高出力なツインモーター4WDならではの滑らかで力強いモータードライブを実現。

新型三菱アウトランダーPHEV
新型三菱アウトランダーPHEV

駆動用バッテリーの総電力量は20kWh(従来型13.8kWh)と大容量化し、EV走行換算距離を83~87km(WLTCモード)に。エアコンを使用した場合でも航続距離を確保し、あわせて充電頻度の低減にも貢献する。

また、タンク容量も増大させて、EV走行とHV走行を組み合わせた総合航続可能距離も大幅に伸びている。

ちなみに、AC200Vの普通充電なら約7.5時間で満充電。急速充電ならば約38分で80%を、エンジンで発電(停車中)すると約94分で80%のチャージができる。

フロントモーターのパワードライブユニットには昇圧機能を新採用し、強力な駆動力を発揮しながらジェネレーターへの発電効率も高めて電費を低減。

リアモーターは制御ユニットと一体化して、サードシート設置に必要なフロアスペースを確保。従来型のPHEV仕様にはなかった3列7人乗りを実現した。

組み合わされるエンジンは、2.4Lユニット(133ps/19.9kg-m)。低回転領域での燃費向上に加え、エグゾーストマニホールド一体シリンダーヘッドやEGRクーラーの採用により、高回転・高負荷域での燃費向上を図りながら、最高出力を高めている。

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