BMW X3 xドライブ30dへ試乗 マイナーチェンジ 内外の印象をフレッシュに

公開 : 2021.11.19 08:25

人気のSUV、BMW X3がマイナーチェンジ。ブランドの稼ぎ頭として向上させた競争力を、英国編集部が評価しました。

デザインの変更と装備の充実が中心

執筆:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
現行型のBMW X3と、そのクーペ版のX4は、大ヒットモデルとなっている。特に中国市場で。

そのためか、モデル中期のフェイスリフトは慎重に行われたようだ。見た目は、クロスオーバーとしてスポーティさを強調。インテリアに目を向けてみると、トリム類が新しくなり、インフォテインメント・システムなどがアップデートされている。

BMW X3 xドライブ30d Mスポーツ(欧州仕様)
BMW X3 xドライブ30d Mスポーツ(欧州仕様)

人気の高いオプションが標準装備化された一方で、メカニズムまわりは基本的に変更を受けていない。ボルボXC60など、ライバルとの競争力は維持できているだろうか。今回は30dへの試乗で確かめてみたい。

英国に入ってくるディーゼルエンジンは、エントリーグレードの20dから始まり、30dとM 40dの3段階。ガソリンエンジンも、最もスポーティなX3 MとX4 Mを除き、3段階が用意される。

通常のX3とX4には、電圧48Vのスターター・ジェネレーター(ISG)によるマイルド・ハイブリッドを採用。すべてが四輪駆動のxドライブとなる。

フェイスリフトでX3が受けた見た目の変更は、スリムになったヘッドライトと、シャープな折り目が付けられたフロントバンパーなどが中心。キドニーグリルもひと回り大きくなっているが、他のモデルほど拡大されてはいない。

施されたデザイン的な変化により、より個性を強めた印象だ。さらにMスポーツ仕様なら、躍動感を高めるデザイン要素が追加される。試乗車のように。

3.0L 6気筒ディーゼルは驚くほど滑らか

インテリアの変化は、外観より大きい。ダッシュボードとセンターコンソールのデザインは、4シリーズと共通していることがわかる。

インフォテインメント用のタッチモニターと、ライブコクピット・プラスとBMWが呼ぶメーターパネルのモニターは、10.25インチと大きい。ヘッドアップ・ディスプレイのオプションとセットで、12.3インチに拡大できる。

BMW X3 xドライブ30d Mスポーツ(欧州仕様)
BMW X3 xドライブ30d Mスポーツ(欧州仕様)

インフォテインメント・システムは最新版で、アップル・カープレイとアンドロイド・オート、アマゾン・アレクサに対応。うれしいことに、ロータリー・コントローラーが残され、操作性も良い。

フェイスリフト後では、3ゾーン・エアコンにスポーツシートなどが標準装備になっている。これまではオプションで、追加費用が必要だった。車内の空間の広さは、従来と同等。前後のシートは広々としていて居心地が良く、荷室容量は550Lある。

ISGによるマイルド・ハイブリッドを採用するが、動力性能が目に見えて高まったということはない。xドライブ30dを運転していて、電気モーターがエンジンをアシストしているような感覚は、殆ど受けなかった。

アイドリング・ストップ機能をスムーズにし、エンジンを休止させた惰性走行をより長く可能とするために働く役割の方が大きい。それでも、3.0Lの直列6気筒ディーゼルターボは、驚くほどに滑らかに仕事をする。レスポンスも良くパワフルだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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