プジョー2008 GTプレミアム 1.2ピュアテック155へ試乗 選ぶなら別グレード 後編

公開 : 2021.11.30 08:26

フレンチSUVとして人気の2008。ガソリンエンジンを搭載するトップグレードを、英国編集部が評価しました。

連続するコーナーを結ぶような充足感

154psのエンジンを積む、プジョー2008 GTプレミアム 1.2ピュアテック155。オーバースピードでコーナーに突っ込むと、フロントタイヤが流されるようにオーバーステアへ転じ、ESPが介入して内側へ引き戻される。だが、挙動は常に予想しやすいと感じた。

2008のガソリンエンジン版で最もパワフルな1.2ピュアテック155だが、熱意あるドライバーが、運転を楽しいと感じるほどではない。それでも、精度の高いステアリングのおかげで、連続するコーナーを結ぶように操れる充足感は得られると思う。

プジョー2008 GTプレミアム 1.2ピュアテック155 EAT8 S&S(欧州仕様)
プジョー2008 GTプレミアム 1.2ピュアテック155 EAT8 S&S(欧州仕様)

サスペンションは、フォード・プーマより柔らかい。コーナーではロールするし、加減速時にはノーズが上下に動く様子も見られる。ダンパーがボディの動きを抑制してくれるから、大きく乱れるほどではない。

舗装の滑らかな区間でうねりなどを通過すると、往年のフランス車のように、2008は上質に、ゆったりとした仕草でいなしてくれる。しかし、鋭い隆起部分や舗装の剥がれた穴などでは、妙な硬さが目立ってしまうようだ。

18インチという大きめのアルミホイールの影響もあって、明確な振動が伝わってきていた。メカニズムの質感や空力特性は優れているから、高速道路を穏やかに走る場面では平穏なのだが。

実用的で好感の持てるインテリア

2008のインテリアは、グレードを問わず視覚的にも触覚的にも素晴らしい。素材の質感は高く、造形的にも好感が持てる。

ダッシュボード中央には、10.0インチという大きなタッチモニターが据えられている。システムはアップデートを受け、動作は速くなり、表示は鮮明さを高めている。

プジョー2008 GTプレミアム 1.2ピュアテック155 EAT8 S&S(欧州仕様)
プジョー2008 GTプレミアム 1.2ピュアテック155 EAT8 S&S(欧州仕様)

細かなスイッチ類などには金属が用いられ、LEDによるアンビエントライトがほのかに車内を照らす。インテリアの雰囲気は良い。

ドライバーの正面に来るのは、3D効果が採用されたデジタル・メーターパネル。位置は少々見にくく感じるが、表示自体は美しい。

プジョーが推すiコクピットと呼ばれる特徴的なレイアウトは、依然としてステアリングホイールのリムがメーターパネルに掛かってしまう。ステアリングホイールを下げて膝側に寄せるか、首を持ち上げないと、スピードも確認しにくく感じた。

車内空間は広々としていて、実用性は高そうだ。大人4名が問題なく乗れ、荷室容量もクラス水準。カップホルダーや小物入れなども充実し、手荷物の置き場にも困らない。

フランス車だから左ハンドルがベースで、2008の場合は右ハンドルへ変更されていても、ヒューズボックスは左側のまま。その影響で、グローブボックスは左ハンドルの2008より小さい。リッドは大きいが、開くとハンドブックすら入らない容量だった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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