ポルシェ、アルヴィス、プジョーの新・旧を愛でる オートモビル・カウンシル2022

公開 : 2022.04.17 11:25

73カレラ~現代のポルシェまで、新・旧モデルが揃う「オートモビル・カウンシル2022」。アルヴィス、プジョーのブースと共にレポートします。

ナナサン・カレラから、BEVタイカンへ

執筆/撮影:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

4月17日 日曜まで千葉県・幕張メッセで開催している「オートモビル・カウンシル2022」。

ポルシェのブースでは、「Porsche Dreams」をテーマに、ヒストリック・モデルを2台、ニューモデルを2台の合計4台を展示し、常にスポーツカーの理想像を突き詰めてきた、創業以来ポルシェ不変の本質を発信している。

手前から奥へ、タイカン・ターボS、911カレラ4 GTS、911 SC、911カレラRS 2.7。
手前から奥へ、タイカン・ターボS、911カレラ4 GTS、911 SC、911カレラRS 2.7。    AUTOCAR JAPAN編集部

時系列で紹介すると、まず「ナナサンのカレラRS」こと1973年型の911カレラRS 2.7。

当時のFIAグループ4GTのホモロゲーション・モデルで、数々のラリーやレースで勝利を飾っている。

その隣には、1980年型の911 SC。スーパーカーブームで一世を風靡した930ターボ風のリアウイングを備えたモデルだ。

最新のモデルでは、2022年型の911カレラ4 GTS。現行の911ラインナップでは、もっとも911らしさが味わえるといわれるモデルだ。

そして、2022年型のタイカン・ターボS。BEVの新世代4シーター・スポーツであるタイカンのトップグレードだ。ポルシェにとって911は永遠の主人公であったが、いずれはタイカンにその座を脅かされるのだろうか。

アルヴィス コンティニュエーション最新作

明治産業は、2019年に引き続きオートモビルカウンシルに出展。

1960年代まで存在した英国の自動車メーカーである「アルヴィス」のヘリテージ・モデル(当時の車両をレストアしたもの)を4台と、コンティニュエーション・モデル(これについては、後で解説する)を2台展示した。

初公開となったアルヴィス3Lグラバー・スポーツクーペ(コンティニュエーション・モデル)。
初公開となったアルヴィス3Lグラバー・スポーツクーペ(コンティニュエーション・モデル)。    AUTOCAR JAPAN編集部

中でも注目を浴びたのは、日本初公開の「アルヴィス3Lグラバー・スポーツクーペ(コンティニュエーション・モデル)」だ。

スイスのコーチビルダーであるグラバー社が架装したモデルはTA21〜TF21で合計125台あったが、アルヴィスにとって最終モデルであるTF21は全生産台数が106台で、グラバー社が架装したのは6台しかなかった。

乗れるクラシックカー 日本向けの作り込み

今回展示されたモデルは、1966年式グラバー・スポーツクーペから必要となる部分を3Dスキャニングしてデジタルデータ化し、当時と同様の工法で製造。

こうしたモデルを「コンティニュエーション・モデル」と呼んでいる。

アルヴィスの内装に違和感なくフィッティングされた空調、オーディオに注目。
アルヴィスの内装に違和感なくフィッティングされた空調、オーディオに注目。    清水谷 渉

しかも、日本独自仕様のエアコンやレトロスタイル・オーディオ、パワーステアリングやパワーウインドウも特別装備している。

もちろん、日本でナンバーを取得して公道を走ることができる。

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