誕生! アストン マーティン「DB12」 V8エンジンで登場 スーパーツアラーの内装/スペックは?

公開 : 2023.05.25 07:04

「アストン マーティンDB12」が世界初公開! 純エンジンの新モデルです。デザイン/内装/スペックをご紹介しましょう。

F1好調のアストンに新型車

英国の高級スポーツカーブランド、アストン マーティンが、新型車「DB12」を初公開した。

創立110周年と、DBシリーズ生誕75周年という節目に発表された新モデルを、同社は「世界初のスーパーツアラーの誕生」と表現する。アストンの次世代スポーツカーを牽引する役割を担っているわけだ。

アストン マーティンDB12
アストン マーティンDB12    アストン マーティン

それでも4L V8ツインターボ(680ps/81.6kg-m)と8速オートマティックを組み合わせた“純エンジン”の新モデルというからクルマ好きの心をくすぐる。もちろん後輪駆動だ。

「ハイパフォーマンス」と「ウルトラ・ラグジュアリー」といった2つの価値観を形にしたとされる1台。まずは、そのスペックを確認していこう。

ハンドビルドされるエンジンは、自社のエンジニアによってファインチューンが施されており、クラス最高の680ps/6000rpmの最高出力を発揮する。

最大トルクは81.6kg-m/2750-6000rpm。DB11比で、じつに34%アップという太いトルクは魅力だ。

パワースペックは、0-96km/h加速(0-60mph)が3.5秒。0-100km/h加速が3.6秒。最高速度は325km/hに達する超高速ツアラーである。

パワフルだけど上質 サイズは?

スタイリングは、自信に溢れる存在感、そしてアスリートのような造形を表現した。

ボディサイズは、全長4725×全幅2060(ミラーを畳んだ状態)×全高1295mm。

アストン マーティンDB12
アストン マーティンDB12    アストン マーティン

従来型に比べて、トレッドはフロントが6mm、リアが22mm拡大した。

男性的なフロントフェイスは、最新形に進化したアストンのウィング・バッジがノーズの先に陣取る。

パワーを誇るように拡大されたラジエーター開口部と、新形状のスプリッターにより、上品でありながらも迫力を感じさせる顔つきとなった。

そして、DB12の特徴であるワイドなスタンスを強調するのが、LEDヘッドライトと新デザインのデイタイム・ランニングライトの効果だろう。

細かな点では、空力を高める小型のフレームレス・ウイングミラーを採用した点も注目しておきたい。

ドアを開くと、もう1つのテーマである「ウルトラ・ラグジュアリーなインテリア」がドライバーを迎える。

内装はウルトラ・ラグジュアリー

真のスーパーツアラーという言葉を裏付けるように、車内はレザーインテリアの老舗「Bridge of Weir」による手縫いのレザーで設えられている。

シートは、ロングドライブでも座り心地がよく、ドライビングを楽しむオーナーの身体を適度にホールドする。また、新しいキルティング・パターンが、フルレザー、およびアルカンターラのインテリアに採用されている。

アストン マーティンDB12の内装
アストン マーティンDB12の内装    アストン マーティン

全体的なインテリア・デザインとしては、インパネを横切る水平基調のラインと、高い位置に配置されたブリッジ状のセンターコンソールが印象的だ。

そして、最新鋭のディスプレイとアナログスイッチを組み合わせたコントロール類は、キャビンのセンターラインに沿って配置されている。

注目は、次世代インフォテインメントの導入。アストン初となる自社設計・開発の完全オーダーメイド・システムだ。

ワイヤレスで、Apple CarPlayおよびAndroid Autoをサポートし、静電容量式タッチコントロールを備えた10.25インチ高解像度スクリーン(1970×720)に情報を映し出す。

よく見ると、シフト/ドライブモード/空調系のスイッチは物理スイッチとして残すなど、デジタルの先進性とアナログの世界を融合させた空間造りがスタイリッシュだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事