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シトロエン・ピカソ1.6 HDI ディーゼルのメンテナンスに時間がかかる理由

RS UNOの星野です。

以前、ディーゼルエンジンはお受けしないと言いながら、お受けしたことを書きましたが、
お受けしたからには出来る限り努力はさせて頂きます。

写真左側のシトロエン・ピカソ1.6 HDI。左ハンドルのマニュアルでございます。

始まりは購入前のご相談でした。
数ヶ月に1回位フランス車のある車種の購入を考えているがアドバイスが欲しいとの電話が
あります。

こう言うお電話は大体購入したいクルマが見つかっていて、私に背中を押してほしいような
お電話なのですが、私は背中を押しません。

意地悪で背中を押さないのではないです。

ちゃんと根拠があってのアドバイスです。


あくまでもメンテナンスの大変さ(時間もお金も掛かる)と、弊社ではお受けできない事を
(
ディーゼルの話です)伝えて、あとはご自身のご判断で覚悟があれば購入したら如何で
しょうかと伝えます。

そしてこのピカソはご相談いただいた中のお一人で、数か月後に購入して納車になったが、
うれしくてロングドライブに出かけた途中で駆動系のトラブルで走れなくなり入院したとの
ご連絡でした。

オーナー様は肝が据わっていました。
星野の言うとおりになったと笑いながら言っていました。

今日はお話が長いです。


何故ピカソをお預かりしたかと言いますと、修理完了後納車になったと再度お電話を頂き、
試乗してコンディションを見てほしいし、できれば点検してほしいとのご依頼を頂き
ご来店頂きました。

試乗させて頂き違和感もなく快適で、「マニュアルミッションは良いですね!」なんて
お話も盛り上がりお帰りになりました。

その10分後くらいに「今、走行中にフォルトが点灯してエンジンの調子がおかしい」
と緊急連絡を受けました。

そのまま帰らないで戻って来てもらう事になりました。

診断器に掛けると燃料の高圧プレッシャーセンサーの不良が入っていて見る見るうちに
エンジンがアイドリングしなくなりその後、エンジンが掛からなくなり預かる事に
なりました。

一番恐れていたパターンになりました。


これがフューエルプレッシャーセンサーです。
入手するまでに1か月半掛かりました。

これ1個の不良でエンジンが掛からなくなるとはビックリです。


プレッシャーセンサーはエンジンの裏側、フューエルレールの端に付いていて
簡単に見る事が出来ません。

バッテリーの台座も含め全て取り外します。


整備マニュアルでは鏡を使って位置を確認して取り外せと記してあります。
最新の技術のクルマなのにアナログな修理方法です。

鏡に映っている赤丸がプレッシャーセンサーと、外した後の取り付け部です。

交換は手探りになるので少々厄介です。

交換が終わりセルを回すと直ぐにエンジンがかかりました。

と言う事で多くの時間を費やさなければなりませんのでお断りしています。

 

昔流行ったコメディアンのナイスな言葉を借りるのであれば

「わかるかな~ わかんね~だろうなあ~」という感じなんですよ。

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